プレスリリースのポイント
- Pi NetworkがAI搭載の分散型アプリ開発スタジオと新しいステーキング機能を年次イベントで発表
- ノーコードでAI支援を受けながらのアプリ開発を可能にする「Pi App Studio」の登場
- Piトークンを利用したアプリランキング強化やエコシステム全体の拡張アップデートを実施
Pi NetworkがAI搭載の分散型アプリ開発と新しいステーキング機能を発表
Pi Networkは、2025年6月28日の年次イベント「Pi2Day」で、Web3エコシステムの進化を象徴する複数の新機能を発表しました。これには、AIを活用した誰でも簡単にアプリ開発できる「Pi App Studio」と、Piトークンによるステーキングでアプリのランキングを強化する「エコシステムディレクトリ・ステーキング」が含まれています。
AIとブロックチェーンが融合した「Pi App Studio」の登場
Pi App Studioは、ノーコードかつAIの支援を受けながら、技術的な専門知識がない方でも分散型アプリを作成・所有できるプラットフォームです。
Pi App Studioにおける主な特徴は次の通りです。
- ガイド付きのワークフローで、コーディング不要で多様なアプリ開発が可能
- 専門知識を活用したAIチャットボットアプリなどの構築に対応
- 今後さらに多彩なアプリタイプの開発に対応予定
プロダクト責任者でありPi創業者の一人であるChengdiao Fan氏は、次のように述べています。
「Piはブロックチェーン技術を基盤とし、世界中の大規模な認証済み人間コミュニティを有することで、これらの問題に対する革新的な解決策の提供を目指しています。また、AIの革新的な活用と分散型アクセスを組み合わせることで、アプリ開発を促進し、Piコミュニティおよび世界全体のユーティリティ向上に貢献します。 Piはこのようにして、エコシステム内での機能性、アプリ開発、実用性、生産性をさらに拡大し続けることができます。Piが自らのエコシステム内でより多くのアプリを持ちたいと考えるなら、最新のテクノロジー――つまりAIを活用して開発をスケールさせ、エンジニアだけでなくより多くの人々が創造者になれるようにし、過去の時代のアプリではなく次世代のアプリを生み出すべきです。こうして『Pi App Studio』は誕生したのです。」
新たなステーキング機能「エコシステムディレクトリ・ステーキング」
Pi Networkは、メインネット上でPiトークンをステーキングすることでアプリのランキングを上げられる「エコシステムディレクトリ・ステーキング」機能も導入しました。
この機能の主な特徴は以下の通りです。
- ステーキングされたPiトークンの量に応じてアプリの可視性・ランキングが上昇
- ステーキングの仕組みは各アプリ開発者が設定でき、「プロトコルレベル(ネットワーク全体)からの報酬は設計されていません
- コミュニティ主体で質の高いアプリの発見や開発を促進
- 従来のアルゴリズムや広告によるランキング支配を避け、Web3時代にふさわしい分散型のアプリディレクトリを目指します
エコシステム強化を支えるその他のアップデート
今回発表されたアップデートには、次のものも含まれます。
- Onramperの統合:Piウォレットに認証済みのオンランプサービスOnramperが組み込まれ、より簡単にPi資産の利用が可能になります。
- メインネット移行の拡張:従来移行できなかった50万人超のユーザーも新たにメインネットへ移行できるようになりました。
- Pi Nodeのアップデート:最新バージョン公開により、「Node Desktop」という名称に変更され、マイニングやアプリ連携の幅が広がりました。また、Pi Blockexplorerでトップ5000ノードランキングページもリリースされました。
- .piドメインのオークション延長:独自アプリ開発者向けに、.piドメインの取得期限が2025年9月30日まで延長されています。
- エコシステムチャレンジの開催:インタラクティブなアプリチャレンジによる報酬イベントが7月7日まで展開されています。
Pi Networkとは
Pi Networkは、世界中で数千万人が参加し、Pi暗号資産のマイニングやWeb3アプリのエコシステム作りに取り組むコミュニティ主導型プロジェクトです。2018年に設立され、ブロックチェーンと社会的コンピューティング分野のイノベーターやStanford大学PhD取得者が参画しています。公平なトークン分配、低コスト・環境配慮型・モバイルファーストのマイニング方式を採用していることが特徴です。
まとめ
新たに始まったPi App Studioにより、技術的な専門知識がなくてもAIとノーコードによるアプリ作成が可能となり、幅広いユーザー層がプロジェクトに参画できるようになりました。
さらに、Piトークンのステーキングを活かしたアプリランキング強化機能も導入され、コミュニティの自律的・分散的な運営を意識したWeb3エコシステムの形成が期待されます。
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