プレスリリースのポイント
- ビットコイン上で動作する分散型EVM互換レイヤー2「Botanix」がメインネットをローンチ
- ネットワークの分散化を支える主要パートナーと「Spiderchain」技術により、取引速度・手数料を大幅改善
- DeFiなど幅広い金融サービスや、没入型体験「Bitcoin 2100」など新たなビットコイン経済圏が始動
Botanixとは?ビットコイン上の分散型EVM互換レイヤー2プロジェクト
Botanixは、ビットコイン上で動作するEVM(Ethereum Virtual Machine)互換のレイヤー2(L2)プロジェクトです。最大の特徴は、Botanix Labsを含む単一の組織がネットワークを一方的に制御できない、完全な分散型ネットワークであることです。さまざまなノードオペレーターが参加し、透明性と安全性が重視されています。
Botanixメインネットのローンチがもたらす革新
2025年7月1日、Botanix LabsはついにBotanixメインネットのローンチを発表しました。
Botanixメインネットの稼働で可能になる主な金融サービスは次のとおりです。
- ビットコインネットワーク上での取引
- 貸付・借入
- ステーキングや支払い
- 流動性提供(LP)
- レバレッジ・ショート・ロング
- 価格安定性を重視した運用など
Botanixメインネットの稼働により、Bitcoinユーザーは10分から5秒へと大幅に短縮されたブロックタイムと、平均0.02ドルの低手数料で取引できるようになりました。
主要パートナーと分散型フェデレーション体制
Botanixの分散型ガバナンス体制は、業界を代表する16組の独立ノードオペレーターで構成するフェデレーションが支えています。設立時点から分散化されており、2026年には100を超えるノードへの拡大が見込まれています。ユーザー資産は中央集権的な管理から解放され、「セルフカストディ(自己資産管理性)」が徹底されています。
以下は、分散型ガバナンス体制を構築する主要パートナーのリストです。
- Galaxy
- Fireblocks
- Alchemy
- Antpool
- XBTO
- Kiln
- Chorus One
- 他9組の独立ノードオペレーター
取引速度・手数料の進化とSpiderchain技術
Botanixメインネットの大きな進化点は、ブロックタイムの短縮――従来のビットコインでの10分から、Botanixでは5秒へと劇的に改善されました。また平均取引手数料もわずか0.02ドルに抑えられています。
こうしたスケーラビリティやセキュリティ向上を実現したのが、「Spiderchain」と呼ばれる新しいBitconスケーリング暗号技術です。これによりプログラム可能なBitcoinの世界が現実のものとなっています。
新たなビットコインDeFiエコシステムと主要アプリケーション
Botanixメインネット上では、GMXやDolomiteなどのライブアプリケーションに加え、ChainlinkやFireblocksが実際に稼働しています。さらに、Arch、Bitzy、Palladium、Roverといった、新たにこのネットワーク上での構築を前提としたBitcoinネイティブアプリケーションも登場。これにより、分散型金融(DeFi)や様々なユースケースがビットコイン経済圏で広がっています。
「Bitcoin 2100」とは?ビットコイン新時代の没入型体験
Botanixのメインネットローンチと同時に公開された「Bitcoin 2100」は、ビットコイン上で構築された世界を探索しながら、実際にSats(最小単位)のビットコインを獲得できる没入型体験です。
「Bitcoin 2100」の特徴
- ビットコイン上の仮想世界を探索できる
- 各ハウスがリアルタイムアプリケーションとしてネットワーク上で稼働
- 将来のビットコイン経済の可能性を体感するユニークな企画
仮想世界の各ハウスがBotanixネットワーク上で動作するリアルタイムアプリケーションを表現。楽しみながら、将来のビットコイン経済の可能性を体感できるユニークな企画となっています。
Botanix LabsのCEO兼共同創業者であるWillem Schroé氏は、次のように述べています。
「私たちは過去2年間、自己管理(セルフカストディ)を犠牲にすることなく、Bitcoinに実用的なユーティリティをもたらすためにBotanixを構築してきました。多くのビットコイナーたちは、中央集権型プラットフォームによって痛い目を見てきました。だからこそ、Botanixは立ち上げ時から完全に分散化された仕組みになっています。私たちを含め、いかなる第三者もユーザーのビットコインに触れることはできません。だからこそ、メインネットがローンチされ、ついにビットコイナーの手に本物のツールが渡ることに、とても興奮しています。私たちがビットコインで動く世界を望むなら、その中核にある“自己管理・オープンな参加・グローバルな耐障害性”という原則を尊重するシステムを築かなければなりません。」
まとめ
Botanixは、ビットコインを基盤とした分散型EVM互換レイヤー2ソリューションとして登場しました。2025年7月のメインネットローンチにより、高速な取引や低コストな手数料を実現しました。
16組の独立ノードオペレーターによる分散型フェデレーション体制とSpiderchain技術で、ネットワークの安全性や分散性も強化されています。また、DeFi分野だけでなく、没入型体験「Bitcoin 2100」など、さまざまなアプリケーションがBotanixネットワーク上で稼働を始めています。
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