プレスリリースのポイント
- KuCoinが32カ月連続でProof of Reserves(PoR)レポートを公開し、100%超の準備金比率を維持
- ハッケン(Hacken)による最新のPoR監査を受けて、主要暗号資産の準備比率がすべて高い水準にあることを証明
- KuCoinは今後もセキュリティ強化やユーザー保護のため、透明性の維持と自主的な監査に取り組む
KuCoinが32カ月連続でProof of Reserves(PoR)レポートを公開
大手グローバル暗号資産取引所であるKuCoin(クーコイン)は、2025年7月10日、著名なブロックチェーンセキュリティ企業ハッケン(Hacken)による最新のProof of Reserves(準備金証明、PoR)監査を成功裡に完了したと発表しました。
これにより、KuCoinは32カ月連続でPoRレポートを公開し、100%超の準備金比率を維持していることが証明されています。
PoR監査とは?KuCoinの透明性とユーザー保護への取り組み
PoR監査とは、暗号資産取引所がユーザー資産を適切に保有し、十分な準備金を確保しているかを第三者が確認する仕組みです。
KuCoinでは、Proof of Liabilities(負債証明)、Proof of Ownership(資産所有証明)、Reserves Calculation(準備金計算)など、幅広い面から資産の健全性がチェックされました。このプロセスは、KuCoinが完全な透明性とユーザーの信頼に対する強いコミットメントを持っていることを示しています。
KuCoinの準備比率と主要資産の状況
2025年6月30日現在、KuCoinが公開した主な暗号資産の準備比率は以下の通りです。
- BTC(ビットコイン):110%
- ETH(イーサリアム):110%
- USDT(テザー):114%
- USDC(USDコイン):112%
これらすべての資産でユーザーの資産以上を保有しており、全ユーザーの負債を確実にカバーできる体制が整えられています。これはKuCoinの慎重なリスク管理姿勢と、最高水準の金融セキュリティの維持に対するコミットメントを示しています。
幅広いブロックチェーン資産に対応した厳格なPoR監査
今回の監査は、EthereumやSolana、TON、zkSyncなど、30以上のブロックチェーンネットワークを対象に実施されました。Hacken社は、業界標準のデジタル署名や「send-to-self」取引、匿名化された負債スナップショット等の手法を用いて、KuCoinがすべての公開ウォレットの所有権と管理権を持っているか厳密に検証。不一致や不足は一切確認されませんでした。
KuCoinのユーザーへの信頼と今後のセキュリティ強化への取り組み
KuCoinのCEOであるBC Wong氏は、次のようにコメントしています。
「KuCoinでは、透明性が暗号資産エコシステムにおける信頼の基盤だと考えています。この監査はユーザー資産の保護への当社の取り組みを証明するだけでなく、誰もが安心して利用できる安全でインクルーシブなプラットフォーム構築という当社のビジョンを反映しています。KuCoinは今後も透明性とセキュリティを最優先にし、ユーザーのエンパワーメントと世界的なデジタル資産普及の推進に尽力していきます。資産監査は業界の自律的な規制の出発点であり、ユーザーの信頼の醸成と暗号資産業界の長期的かつ持続的な発展に不可欠な一歩です。」
さらに将来を見据え、KuCoinは20億ドル規模のトラストプロジェクトにより、プラットフォーム全体のセキュリティと透明性を強化し、先端インフラへの継続的な投資を実施しています。ユーザーがProof of Reservesページでオンチェーンデータを直接確認できるツールも提供されており、誰でも簡単に確認できる環境が整っています。
まとめ
KuCoinは32カ月連続のProof of Reservesレポート公開を通じて、資産の安全性や透明性へのコミットメントを強調しています。ハッケンによる厳格な第三者監査のもと、主要暗号資産の準備比率はいずれもユーザー負債を大きく上回り、信頼性の裏付けとなっています。
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