プレスリリースのポイント
- BybitとBlock Scholesが暗号資産デリバティブ市場の最新分析レポートを公開
- BTCとETHオプション市場で弱気傾向が見られつつ、一部トークンでは強気の資金流入が続く
- アルトコイン市場やETH ETFへの動向など、幅広いトレンドをカバー
BybitとBlock Scholesによる暗号資産デリバティブ分析レポートの概要
Bybitは、パートナーのBlock Scholesと共に「暗号資産デリバティブ分析レポート」を発表しました。
本レポートは、ビットコイン（BTC）・イーサリアム（ETH）・ソラナ（SOL）など主要トークンの市場センチメントや構造的な変化について、詳しく分析しています。特にデリバティブ（派生商品）の動向やトレーダー心理の変化に注目しています。
BTCとETHオプションに現れる弱気傾向
バイビットのデリバティブレポートによれば、BTCとETHの短期オプションでは、アウト・オブ・ザ・マネー（OTM）プットに対するボラティリティ・プレミアムが上昇しており、市場は弱気から中立的なスタンスへとシフトしています。
これに対し、BTC、ETH、DOGE、XRPのパーペチュアルスワップでは、7月上旬以降、一貫した強気の資金調達率が続いています。この二つの現象は、市場が先行きに関して慎重な姿勢を見せていることを示しています。
ビットコイン（BTC）の動向
ビットコイン（BTC）は115,000～120,000ドルのレンジ内で推移しており、7月25日にはSatoshi時代のウォレットに関連する8万BTCの大規模売却を受け、一時的に下限しました。この動きにより、同日のBTCおよびアルトコイン・パーペチュアルの建玉総額は155億ドルを超える大きな盛り上がりを見せました。
イーサリアム（ETH）の市場パフォーマンス
イーサリアム（ETH）は、現物市場でビットコインを上回るパフォーマンスを発揮し、過去1週間で3.5％上昇し、3,800ドル直前で推移しています。ETHオプションの取引高は1億2千万ドルを超え高水準にある一方、インプライド・ボラティリティ（予想変動率）は64％まで縮小し、7日間オプションのスキューは-3.6%にシフト。これは強気姿勢のやや後退を示唆しています。
しかし、ETH ETFへの資金流入が続いており、2025年7月29日だけで2億1,860万ドルが流入しました。これはETHへの長期的な期待を裏付ける動きです。
アルトコイン市場の停滞
アルトコインシーズンの勢いが失速。今週は利益確定売りが優勢となり、アルトコインのブレイクアウトへの期待が後退しました。
代表的なソラナ（SOL）は1週間で9％下落、以前は好調だったXRPとDOGEは、米国でGENIUS法案が可決されたことによる一時的な上昇を見せましたが、それぞれ11％、10％下落しました。一方で、トロン（TRON）とイーサリアム（ETH）のみが逆行し、それぞれ5％、3％上昇しています。
ポイント整理
「期待できる点」と「気になる点」をまとめると下記のようになります。
期待できる点
- Bybitの最新レポートで、今後の市場動向が分かる
- イーサリアム（ETH）ETFへの資金流入が続いており、市場に前向きな期待感がある
- オプション市場や主要トークンの動きが数字で確認でき、具体的な投資判断に役立つ
気になる点
- デリバティブ市場では弱気な傾向もあり、価格下落のリスクもあるが慎重な取引を心がければ安心
- アルトコインの動きに停滞感があるが、一時的な調整の可能性もあるため様子見も重要
- 市場全体が慎重な姿勢であることを考慮し、最新情報をこまめに確認すると良い
総合的なまとめ
デリバティブ市場で弱気傾向が見られる一方、一部の主要暗号資産では強気な資金流入も確認でき、慎重さと期待が混在する状況です。値動きやトレンドに左右されやすい部分はあるものの、こういったレポートで全体感や個別の動向を把握することが、これから投資を始める方にも役立ちます。今後も情報収集を続けることをおすすめします。
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