プレスリリースのポイント
- RAACがI-ON Digitalと提携し、2億ドル規模のトークン化ゴールドを導入
- RAACが立ち上げ後すぐにRWAプロトコルのTVLランキングTOP15にランクイン
- ゴールド担保のステーブルコイン「pmUSD」の仕組みが拡大予定
RAACとは?RWAに特化したレンディング&ボローイング・エコシステム
RAACは、不動産やゴールドなどの現物資産をブロックチェーン上でトークン化し、誰もがDeFiを通じて利用できるようにする「分散型RWAレンディング&ボローイング・エコシステム」です。
すでにCurve創業者であるMichael Egorov氏が主要アドバイザーとして参加しており、Chainlink Build Projectの一員である点からも信頼性の高いプロジェクトとされています。
I-ON Digitalとの提携:2億ドル規模のトークン化ゴールドを導入
今回の発表では、RAACが上場企業I-ON Digital Corp(OTCQB: IONI)と提携し、2億ドル規模のトークン化ゴールドをオンチェーンに導入することが明らかになりました。
I-ON Digitalが提供するのは「ION.au」と呼ばれる金に裏付けられたデジタル資産で、国際基準に基づき価格設定され、信頼性の高いコンプライアンス環境のもとで運用されています。
この提携によって、立ち上げ後わずかな期間でRAACは総ロック資産(TVL)において、BlackRock、Franklin Templeton、Tether、Paxosと並び「RWAプロトコルTOP15」にランクインしました(2025年10月2日時点)。
ゴールド担保のステーブルコイン「pmUSD」
ION.auは今後、RAACが発行予定の「pmUSD」というステーブルコインの一部担保として利用され、このpmUSDは分散型投資戦略に活用できるようになります。
これにより、金やその他の貴金属、不動産を含むトークン化資産を対象に、構造化された利回り機会を提供できます。具体的には、自動複利DeFiボルト、ゴールド担保レンディング市場、ZENO Bonds、iRAACインデックスプールへの参加などを通じて、分散型投資戦略の拡大が可能となります。
機関投資家にも信頼される仕組み
RAACとI-ON Digitalは共に「Chainlink Proof-of-Reserves」や「Instruxi」による監査を受けています。Instruxiは世界有数の銀行や資産運用企業にRWAトークン化を提供している監査機関であり、機関投資家に信頼される体制が確保されています。
RAAC創業者 Kevin Rusher氏は、次のようにコメントしています。
「この取引は、伝統的金融から分散型金融への実物資産の統合において歴史的な瞬間を刻むものです ― 長年掲げられてきたものの、ほとんど実現されてこなかった目標でした。私たちは、金のトークン化において確かな実績を持つ I-ON のような企業と協力し、安定的で収益を生み出す投資商品を DeFi の主流に導けることを大変うれしく思います。金のような安定的かつ信頼できる資産を取り込むことこそ、オープンファイナンスがその真の可能性 ― あらゆる投資家に持続可能な資産形成へのアクセスを提供する ― を実現する方法であると私たちは信じています。」
I-ON Digital CEO兼会長 Carlos X. Montoya氏は、次のようにコメントしています。
「この合意は、I-ON Digital と当社の金担保型ステーブルコイン ION.au にとって画期的な瞬間を意味します。RAAC との提携は、実世界資産のトークン化や、市場に即応可能な資産担保型ステーブルコインを世界の金融コミュニティに提供することを通じて、分散型金融の未来を変革するという私たちの揺るぎないコミットメントを強調するものです。RAAC、Instruxi、Chainlink、Curve といった先見性ある技術パートナーと提携することで、私たちは単に市場と流動性の機会を拡大しているだけではありません。RWA エコノミーにおける信頼性、透明性、そしてグローバルなアクセス性の新たな時代を切り開こうとしているのです。」
また、I-ONはRAACのオープンファイナンス・エコシステムを推進する「RWA Federation」に最大100万ドルを投資し、創設パートナーとして参画します。
今回の発表は、RAACがリリースしたジェネシスNFTコレクション「RAAC Bots」の成功に続くものです。RAAC Botsは取引プラットフォームMagic Edenで10秒以内に完売し、既に3,000万ドル以上のオンチェーン資産を持つ強力なユーザーコミュニティを形成しています。
RAACについて
RAACは、不動産や金といったトークン化されたRWA(現実資産)への参加を広げる、分散型のRWAレンディング・ボローイングエコシステムです。ユーザーは保有資産を担保に競争力のある金利で借り入れができ、投資家は高価値のアービトラージ機会にアクセスできます。
I-ON Digital Corpについて
I-ON Digital Corp. (OTCQB: IONI) は、特に「in-situ(地中)金」をブロックチェーンで裏付けられた規制準拠の金融商品に変換することで、デジタル資産銀行を再定義しています。主力資産である「ION.au」は、検証済みの物理的に割り当てられた金準備に裏打ちされ、LBMA基準に基づいて価格が決定されます。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- ZENO Bondsって何?
金や不動産といった現実世界資産(RWA)に裏付けられた、分散型金融(DeFi)の分野で提供される金融商品。 - iRAACインデックスプールとは?
DeFi(分散型金融)における現実世界資産(RWA)のインデックス投資商品。複数のRWAをまとめたポートフォリオにアクセスすることで、投資家は多様なRWAに分散投資できるようになります。 - RAAC Botsって何?
DeFi(分散型金融)ユーザーのコミュニティを形成するために発行された、1,000個のNFT(非代替性トークン)で構成されるコレクション。
気になる点をピックアップ解説
「pmUSDは分散型投資戦略に活用できるようになる」という部分をピックアップ解説します。
pmUSDは、安定通貨(ステーブルコイン)ですが、今後、スマートコントラクトを利用した自動化された投資手法により、レンディング、ボローイング、インデックス、債券商品などDeFi特有の投資商品に組み込んで収益を生み出せるようになる予定です。
総合的なまとめ
RAACがI-ON Digitalと提携し、トークン化ゴールドを導入することでDeFi分野で注目されています。信頼性の高い資産を取り込みながら成長するDeFiの新たな動きといえます。
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