プレスリリースのポイント
- 南アフリカ拠点の暗号資産取引所VALRが、HackenによるProof of Reserves監査を完了
- ユーザー資産に対して100%以上の担保率を保持していることを確認
- 監査結果は透明性と信頼性の向上につながり、取引所選びの安心材料になる
VALRがHacken監査を完了:暗号資産取引所の信頼性を強化
南アフリカのヨハネスブルグに本社を構える暗号資産取引所「VALR」は、ブロックチェーンセキュリティ企業Hackenによる「Proof of Reserves監査」を無事に完了したと発表しました。
過去の取引所破綻を受けて透明性への関心が高まる暗号資産業界において、VALRがユーザーの信頼と財務的な責任を重視していることを示しています。
監査の結果、VALRはBTC、ETH、SOL、USDT、USDCなどを含むすべての対象資産で1:1の比率を維持し、担保率は100%を超えていることが確認されました。つまり、ユーザーが保有している資産に対して、取引所が十分な準備金を確保していることが証明されたのです。
Proof of Reserves監査とは?今回の検証プロセス
「Proof of Reserves監査」は、取引所がユーザーの資産を適切に保管しているかを独立機関が検証する仕組みです。
今回の監査では以下の厳格な手続きが実施されました。
- Proof of Liabilities(負債の証明)
- Proof of Ownership(所有権の証明)
- Reserves Calculation(準備金の計算)
- Proof of Reserves Assessment(準備金評価)
これらを通じて「VALRがすべての負債を裏付けるだけの資産を保有している」ことが客観的に確認されました。
VALRの共同創業者兼CEOであるFarzam Ehsani氏は、次のようにコメントしています。
「HackenによるこのProof of Reserves監査は、信頼と誠実さに基づいた透明性の高い金融システムを、すべての人のために築いていくというVALRの取り組みの一環です。」
また、監査を実施したHackenのリード監査人であるJoaquin Girardi氏は次のように語っています。
「綿密な検証プロセスを通じて、VALRの準備資産がその義務を完全に裏付けていることを確認しました。これにより独立した保証が提供され、同社の事業に対する信頼がさらに強化されます。」
VALRについて
2018年に設立され、ヨハネスブルグに本社を置くVALRは、Pantera Capital、Coinbase Ventures、FidelityのF-Primeなど有力投資家の支援を受けるグローバルな暗号資産取引所です。
現物取引、スポットマージン、パーペチュアル先物、ステーキング、レンディング、ボローイング、OTCサービス、VALR Invest、VALR Payなど幅広い商品を提供しています。
南アフリカのFSCAからライセンスを取得し、欧州でも規制承認を受けており、世界中で150万人以上のユーザーと1,700の法人・機関投資家にサービスを展開しています。
Hackenについて
Hackenはブロックチェーンセキュリティとコンプライアンスの分野におけるリーダーです。
従来型のプロバイダーとは異なり、Hackenはブロックチェーン上で生まれ、Web3に関する深い専門知識とエンタープライズ品質、AI駆動の攻撃的セキュリティ、国際的に認められた認証を融合しています。
2017年の創業以来、1,500以上のブロックチェーン採用者に信頼されており、Web3ビルダー、暗号資産取引所、ブロックチェーンプラットフォーム、銀行、業界横断的な機関投資家、さらには欧州委員会やADGM、MetaMask、Ethereum Foundation、SG Forge、Bybitといったグローバル規制当局や大手プロジェクトとも連携しています。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- Proof of Reservesとは?
- 取引所がユーザーの資産を本当に持っているかを示す仕組みです。独立した企業が検証するので信頼性があります。
- 担保率100%超とは?
- 利用者資産に対して、取引所がそれ以上の準備金を持っている状態です。万が一の場合にも安心感があります。
- Hackenとは何をする会社?
- Web3領域に特化したセキュリティ企業です。大手プロジェクトからも監査を依頼されている実績があります。
気になる点をピックアップ解説
「なぜProof of Reservesが重要視されるのか?」という部分をピックアップ解説します。
過去に一部の取引所で破綻や資金流用が問題になったことがあります。そのため取引所がユーザー資産を確実に保有している証明が必要になりました。Proof of Reservesは、独立機関による検証を通じて透明性を保証するため、利用者に安心感を与えます。
総合的なまとめ
今回のVALRのProof of Reserves監査完了により、ユーザーの資産がしっかりと裏付けられていることが証明されました。これは、取引所を選ぶ際の大きな安心材料につながります。VALRは「透明性」「信頼性」「安全性」を前面に打ち出しており、こうした姿勢は暗号資産業界全体にも良い影響を与える可能性があります。
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