大阪・関西万博で利用されたウォレットアプリがリニューアルされ「HashPort Wallet」になりました。
HashPort Walletは、暗号資産を扱うことができ、初心者でも安全かつ簡単に利用できます。
この記事では、Web3の世界に一歩踏み出したい方に向けて、アプリのインストールから使い方までを完全ガイドします。
- HashPort Walletのインストールとウォレット作成
- HashPort Walletの基本的な使い方
- HashPort Walletのスワップの使い方
Web3とは? HashPort Walletを使う意味
暗号資産ウォレットの使い方に入る前に、そもそも「Web3」とは何か、なぜウォレットが必要なのかを簡単に説明します。
Web3とは、GoogleやMetaといった特定の中央管理者に依存せず、ブロックチェーン技術によってユーザー自身がデータや資産を管理する「分散型のインターネット」を指します。
このWeb3経済圏で利用されるデジタルな資産が「暗号資産(トークン)」です。
HashPort Walletは、あなたが保有するJPYCなどのデジタル資産を安全に保管し、送金や支払いを行う「電子財布(ウォレット)」です。
HashPort Walletから暗号資産を操作して、分散型の新しい金融システムに触れることができます。
「JPYC1億円あげちゃうキャンペーン」開催中
11月30日までは、「EXPO2025デジタルウォレット」から「HashPort Wallet」へのリニューアルを記念して、総額最大1億円分の「JPYC1億円あげちゃうキャンペーン」を開催しています。

また、【第6弾】リニューアル記念100万円山分けWeb3クイズも開催しています。
期間は11/21~11/27まで。
毎日1問、Web3に関するクイズが出題され、クイズに正解するとミッション達成SBTを獲得できます。
4問正解するとミッション達成となり、達成者で100万円分のJPYCを山分けできます。
詳細はアプリ内のバナーで確認できます。
HashPort Walletを利用するための手順
HashPort Walletを初めて使う方のために、アプリのインストールから順を追って解説します。
大きな流れは以下のとおりです。
最後に、暗号資産を別の暗号資産に交換する「スワップ」のやり方も紹介します。
- アプリのインストール:公式ストアからの安全な入手方法
- ウォレットの作成:メールとパスワードを設定してアカウント作成
- ウォレットの基本操作:画面の見かたやどのメニューで何ができるか
- スワップの使い方:実際に、暗号資産を別の暗号資産に交換(スワップ)する方法
HashPort Walletのインストールとウォレット作成
HashPort Walletのインストールとウォレット作成について解説します。
すでにインストール済みの方はログインしてください。
アプリストアから「HashPort Wallet」をインストール
HashPort Walletを利用するには、まずスマートフォンにアプリをインストールする必要があります。
- iOS / Android の入手方法
- 公式サイトのリンクから入手できます。
- Apple App Store(iOS)または Google Play Store(Android)を開き、検索窓に「HashPort Wallet」と入力して検索します。
- 偽物アプリ対策:公式リンクの重要性
- 暗号資産ウォレットには、ユーザーを欺くことを目的とした偽物アプリが出回ることがあります。
- 公式ウェブサイトに掲載されているリンクからインストールするが安全です。レビュー数や評価が極端に少ないアプリは要注意です。
- インストール時の注意点(権限の説明など)
- アプリのインストール時には、通知機能や生体認証のための権限を求められることがあります。
- これらの権限許可は、利便性やセキュリティ維持に必要なものなので、アプリの案内に従って許可して進めてください。
ウォレット作成(アカウント作成)
アプリのインストールが完了したら、いよいよウォレットを作成します。
ウォレット作成(アカウント作成)も簡単で、下記の手順に沿って登録するだけです。
- メールアドレスとパスワードを設定
- パスワードは8~32文字の半角で、数字・英字(大/小文字)・機能から3種類以上必要です。
- パスコードを設定
- SBT発行やスワップ、送金時に利用します。
- 生体認証を設定(任意)
- パスワードの代わりに利用してログインでき、第三者による不正利用のリスクを軽減できます。
登録したメールアドレスとパスワードでログインすれば完了です。
生体認証の設定変更
新規登録時に生体認証を設定しなかった場合は、アプリログイン後、右上の人型アイコンをタップし、アカウントの「生体認証」からオン・オフの変更ができます。
HashPort Walletの基本的な使い方
HashPort Walletのホーム画面には、現在保有している「暗号資産の総資産」や「キャンペーン情報」などが表示されます。

- アカウント情報:人型アイコンをタップするとアカウント情報を表示
- メールアドレスやパスワード変更や、生体認証のオン・オフなどが可能
- メインメニュー
- トークン:人気上昇中や時価総額順のトークン表示が可能
- ウォレット:自分の持っている暗号資産の一覧や操作
- EXPO:大阪・関西万博関連のサービス(ミャクぺ・ミャクポなど)
- DApps:暗号資産を使ったサービス一覧
以下から「トークン」と「ウォレット」、「DApps」について深堀して説明していきます。
トークン
「トークン」メニューでは、人気の暗号資産(トークン)が表示されます。
また、メニューから時価総額別の表示や取引高別の一覧に切り替えられます。

ウォレット
「ウォレット」メニューでは、自分の持っている暗号資産が表示されます。

各メニューの詳細
- 【チェーンの変更】
-
Aptos、Ethereum、Polygon、Baseなどに対応しており、チェーンを切り替えることができます。
- 【受け取り・送金・履歴】
-
暗号資産の受け取り・送金の操作や、送受信の履歴を確認できます。
受け取りの場合は「自分のアドレス表示」、送金の場合は「相手先のアドレス入力」ができます。
- 【ウォレット資産】
-
自分の持っている暗号資産の合計金額が表示されます。
- 【接続する】
-
DEX(kana labsの分散型暗号資産取引所)を利用して、持っている暗号資産(トークン)を別の暗号資産に交換(スワップ)できます。
- 【通貨】
-
自分の持っている暗号資産の一覧と保有数が表示されます。
チェーンについて
暗号資産は、その機能や取引を管理するために、特定のブロックチェーン上で発行されます。この発行時に使ったブロックチェーンを「発行チェーン(基盤となるチェーン)」と呼びます。
チェーンの区別は、「送金時のアドレス形式」や「手数料の支払いに必要な暗号資産」が関係するため、非常に重要です。
HashPort Walletでは、「通貨」一覧に表示されている「ティッカーシンボルの右下に発行チェーン」が表示されています。
また、対象の「暗号資産をタップして表示される詳細画面」でも発行チェーンを確認できます。

自分のウォレットアドレスについて
ウォレットアドレスは、暗号資産を受け取るための「住所」です(銀行に例えると口座番号)。
自分のウォレットアドレスは、「ウォレット」の右上3点メニューから「受け取る」をタップすると表示できます。
送付先でQRコードを読み取ってもらうか、ウォレットアドレス(0xから始まる文字)をコピーして使えます。

DApps
「DApps」メニューでは、JPYCの発行・償還ができるサービスの他、暗号資産を運用したり、交換したりできるサービスに接続できます。

上部のメニューからカテゴリー別のDAppsに切り替えることができます。
各カテゴリーメニューの説明は次のとおりです。
- 【レンディング】
-
暗号資産を借りたり、貸し出したりして利益を得ることができるサービス
- 【ステーキング】
-
保有する暗号資産をブロックチェーンの運営に参加する形で預け入れて、報酬を受け取る仕組みを提供しているサービス
- リキッドステーキング:ステーキングでは資産がロックされますが、預けた証として別のトークン(例:stETH)を受け取り、そのまま運用に使える仕組み。
- リステーキング:ステーキングしている資産(またはリキッドステーキングトークン)を、さらに別のプロトコルのセキュリティ強化に使って追加報酬を得る仕組み。
- イールドファーミング:DeFiサービスに資金を預けて、利息・手数料還元・トークン報酬を最大化する運用手法の総称。「イールド(Yield)」は、資産運用で得られる利回りや収益のこと。
- 【スワップ】
-
ある暗号資産を別の暗号資産に交換できるサービス
- DEX:仲介業者なしで暗号資産を売買・スワップできる取引所(分散型取引所)
- DEXアグリゲーター:複数のDEXを横断的に検索し、最もお得な交換ルートを自動で探してくれるサービス
- 無期限先物DEX:期限がない先物取引(レバレッジ取引)ができる分散型取引所
- 【アナリティクス】
-
暗号資産のマーケット情報や情報サイト、データ分析サイト。
- 【NFT】
-
画像・音楽・ゲームアイテムなどに固有IDを付与して本物であることが証明して、所有権をブロックチェーンで管理できるサービス
- 【EXPO】
-
大阪・関西万博(EXPO2025)関連の抽選やキャンペーン情報。全て終了。
- 【その他】
-
- JPYC EX:JPYCの発行償還ができるサービス
- キャンペーン情報など
JPYCを他通貨にスワップ(交換)する方法
ここでは、ウォレット内でのJPYCから他の暗号資産へのスワップ(交換)について説明します。
JPYCは、できたばかりの暗号資産のため、利用できる場所が限られています。
そのため、他の暗号資産にスワップすることで、活用範囲を広げることができます。
無理に利用する必要はありません。
スワップとは?
スワップとは、保有している暗号資産を別の暗号資産に交換する機能です。
例えば、JPYCを米ドル建てステーブルコイン「USDC」や暗号資産担保型ステーブルコイン「DAI」などに交換できます。
スワップには、DEX(分散型取引所)を使います。
DEXを利用する方法は2つ
- 外部DEX(Uniswapなど)
- HashPort Walletから利用できるKana LabsのDEX
コインチェックなどのCEX(中央集権型取引所)を利用する場合はKYCなどが必要ですが、DEXはKYCなしですぐ利用できます。
Kana LabsのDEX(分散型取引所)について
Kana Labs のDEXは、「AMM DEXアグリゲーター + クロスチェーンブリッジ」 を組み合わせたDEXです。
- AMM(Automated Market Maker):人間の売り板・買い板を使わずに、DEXで価格を自動的に決めて取引を成立させる仕組みのこと
- DEXアグリゲーター:複数のDEX(分散型取引所)をまとめて比較し、一番お得な価格・ルートでスワップできるサービス
- クロスチェーンブリッジ:異なるブロックチェーン間で資産を移動させるための仕組み
クロスチェーンに対応しているのが特徴。複雑な手続きなしで、簡単に異なるチェーンへスワップできます。
たとえば、「PolygonチェーンのJPYC → BaseチェーンのUSDC」へ交換が可能です。
JPYCからUSDCにスワップ
JPYC(Polygonチェーン)からUSDC(Baseチェーン)にスワップする方法を紹介します。
HashPort Walletの①「ウォレット」を選択し②「接続する」をタップ。

①左側に交換元の暗号資産(JPYC)を設定し、②右側に交換先の暗号資産(USDC)を設定します。
③交換数量(MAXをタップすると全数量)を設定して、④「交換する」をタップ。

処理内容を確認して、「確定する」をタップ。

スワップを完了させるためにパスコードを入力します。

異なるチェーンでスワップする場合は、処理も複雑になり時間がかかります。

通貨一覧に、交換した通貨(USDC)が表示されれば完了です。
交換元のJPYCがなくなり、一時的にウォレットが空の状態になります。
少し時間をあけて確認すると表示されます。
今回のスワップは約5分程度かかりました。

スワップ(交換)時の手数料
スワップでかかる手数料は ネットワーク手数料以外にも複数あります。
DEX・チェーン・アグリゲーターによって変わりますが、一般的な手数料は以下のとおりです。
- ネットワーク手数料(ガス代):ブロックチェーンに取引を書き込むためのコスト
- DEXのスワップ手数料(トレード手数料):DEXが取引ごとに取る手数料
- アグリゲーター手数料(ルート最適化の手数料):DEXアグリゲーター利用時にかかる手数料
- クロスチェーンのブリッジ手数料(異なるチェーン取引時):ブリッジ手数料
スワップ時の注意点
- 【流動性の問題】
-
交換したい通貨の組み合わせによっては、市場の流動性が低く、希望通りの価格で交換できないことがあったり、エラーになったりすることがあります。
- 【手数料が高くなる】
-
スワップを行う時には、いろいろな手数料が必要となり、送金よりも複雑な処理となるため、各種手数料が高くなることがあります。
HashPort Walletを安全に使うためのチェックポイント
- 【フィッシング詐欺への注意】
-
ウォレットを安全に使うためには、常にセキュリティ意識を持つことが重要です。
- インストールは、必ず公式提供元を確認し、不審なリンクや広告からアプリをダウンロードしないよう徹底しましょう。
- SNSなどのダイレクトメッセージで「資金を増やしてあげる」といった甘い言葉で送金を促す詐欺には絶対に応じないでください。
- パスワードやパスコードもだれにも教えないでください。
- 【偽トークンを追加しない】
-
見覚えのない少額のトークンが勝手にウォレットに送られてくる「ダスト攻撃」や、偽のトークンが通貨一覧に表示されることがあります。
これらのトークンを操作したり、コントラクトアドレスをウェブサイトに入力したりしないようにしましょう。
よくある質問
- 200JPYCもらったのに、197円と表示される
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JPYCはステーブルコインですが、1円に固定されているわけではありません。
JPYCは円ペッグ型ステーブルコイン(目標1JPYC=1円) ですが、市場需給により0.97〜1.02円などに上下することがあります。
- スワップしたら「ネットワーク手数料は無料」なのに総額がかなり減った
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スワップする場合、ネットワーク手数料以外にもさまざまな手数料が発生します。
DEXのスワップ手数料やブリッジ手数料などが差し引かれた可能性が高いです。
- どのブロックチェーンに対応していますか?
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現時点で Aptos / Ethereum / Polygon / Base に対応しています。2025年中に Bitcoin / BNB Chain / Avalanche / Arbitrum などの主要チェーンも対応予定と案内されています。
- 口座開設や本人確認(KYC)は必要ですか?
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ウォレットアプリとしての利用(送受信・スワップなど)は、メールとパスワードの登録で問題ありません(口座開設・KYCなどは不要)。
ただし、今後変更される可能性もあります。
- スマホを無くしたら、ウォレットの中身はどうなりますか?
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ウォレットの資産はブロックチェーン上にあるため、メールアドレスやパスワードを使って、別の端末からアクセスできます。
まとめ:HashPort Walletで始めるWeb3生活
HashPort Walletは、メールアドレスとパスワードだけで簡単にウォレットを作成できるので、初心者でも始めやすいWeb3ウォレットです。
まずは、キャンペーンなどを利用してJPYCを受け取って、Web3の操作を体験してみましょう。

