Web3の世界に足を踏み入れたばかりの人が、最初に行き当たる壁が「ガス代(ネットワーク手数料)不足」です。
「持っている暗号資産を送金できない…」、「暗号資産はあるのになんで売買できないの?」というストレスは、誰もが一度は経験したことがあると思います。
そんなWeb3の「使いにくさ」を解決するのが、次世代スマートウォレット「Ambire Wallet」です。
- Ambire Walletとは?
- Ambire Walletの特徴
最終更新日:2025-12-24
Web3の「使いにくい」を解決するウォレット
MetaMaskなどのWeb3ウォレットは、操作に必要なガス代(手数料)を「ネイティブトークン(ETHやPOLなど)」で用意する必要がありました。
これは、初心者にとって「どういう時に何が必要なのか」が難しく、上級者には「手間がかかる作業」です。
ハイブリッドAA「Ambire Wallet」
Ambire Walletは、「It just works(とにかく動く)」をコンセプトにした、ブラウザ拡張機能型の次世代ウォレットです。
「ハイブリッド アカウント抽象化(Account Abstraction / AA)」により、従来のウォレットでは不可能だった「柔軟な手数料支払い」や「高度なセキュリティ」を実現しています。
ハイブリッド アカウント抽象化とは?
外部所有アカウント(EOA)と、スマートコントラクトとして実装されたプログラム可能なウォレット(スマートアカウント)の優れた機能の優れた機能を統合するという考え方です。
Ambireは「ハイブリッドAA(Account Abstraction)」と呼んでいます。
ガスの抽象化 / Gas abstraction(ガス代をユーザーが意識しなくていいように柔軟にする)や、セキュリティの強化が可能になります。
参考:Hybrid Account Abstraction — Bridging EOAs and Smart Accounts Together
Ambire Walletの4つの特徴
① ネイティブトークン不要のガス代支払い
Ambire Walletの最も画期的な点は、「手数料を好きなトークンで払える」ことです。
ETHやPOLを持っていなくても、ウォレット内にあるJPYCやUSDCなどのERC-20トークンで直接ガス代を支払うことができます。
「取引所から特定のガス代用トークンを買い足して送る」という面倒な作業が不要になります。
② 「Gas Tank(ガスタンク)」機能
「ガスタンク」は、ガス代専用のプリペイド式キャッシュバック・デポジット機能です。
- 手数料の割引:
- ガスタンクに資金を入れておくと、取引手数料が最適化され、最大25%以上の割引が受けられる場合があります。
- チェーンを跨いだ利用:
- 一つのチェーンでチャージしておけば、他のネットワークでも共通してガス代として利用可能です。
- 無料取引の可能性:
- 特定のキャンペーンや条件下では、ガス代を肩代わりしてもらえる「スポンサー付き取引」も利用できます。
③ 徹底したセキュリティと透明性
Ambireは、ユーザーに必要な情報を表示してくれます。
- シミュレーション機能:
- 署名ボタンを押す前に、その取引で「自分の資産がどう増減するか」を画面上で可視化。詐欺サイトへの誤接続を防ぎます。
- オープンソースと監査:
- コードは完全に公開されており、5回以上の厳格な外部監査をパスしています。
- プライバシー:
- ユーザーデータの収集や追跡を一切行わない設計を徹底しています。
④ ポートフォリオの一括管理
ウォレットを開くだけで、複数のチェーンに散らばった資産や、DeFi(分散型金融)で運用中のポジションを自動で検出します。
手動でトークンを追加しなくても自動で表示してくれます。
JPYC × Ambire:初心者の体験が変わる
日本のWeb3初心者・JPYC初発行ユーザーにとって、Ambire Walletは「最強のJPYC管理ツール」になります。
よくある失敗
「JPYCを発行してウォレットに送ったけれど、他のトークンに交換(スワップ)できない、他の暗号資産の購入ができない、別のウォレットに送ることもできない…」
Ambire Walletなら
JPYCを使ってガス代支払いが可能!ネイティブトークンがなくても他のトークンへスワップできます。
ガス代がなくなるわけではありませんが、ネイティブトークンを持っていなくても、ガス代を持っているトークンで代替えできます。
Ambire Walletはこんな人にオススメ
Ambire Walletは以下のような人におすすめです。
- 初心者:ガス代の概念が難しくて挫折しかけた人。「とにかく動く」体験を求めている人。
- 慎重派:署名内容を確認してから実行したい人。セキュリティ重視の人。
- マルチチェーン利用者:Ethereum、Polygon、Base、BNB Chainなど、複数ネットワークを頻繁に行き来する人。
- ハードウェアウォレット利用者:LedgerやTrezorを接続して、より便利なインターフェースで管理したい人。
利用前に知っておきたい注意点
便利ではあるのですが、利用前に注意しておきたい点を紹介します。
- 対応チェーン:現在はEthereumやPolygonなどのEVM系チェーンが中心です。BitcoinやSolanaなどは対応予定となっています。
- dApps互換性:一部のdAppsでは、接続がうまくいかない場合があります(多くはWalletConnect経由で接続可能)。
- ブリッジ手数料:チェーン間で資金を移動させる際は、各プロバイダー所定の手数料が発生します。
始め方・移行ガイド
現時点ではスマートフォンアプリはリリースされていないため、ブラウザ拡張機能を利用します(2025年12月24日時点)。
始め方は以下のとおりです。
- インストール:公式サイトからブラウザ拡張機能をダウンロード。
- 作成:メールアドレスやSNSログインでも作成可能(スマートウォレット)。
- インポート:すでにMetaMask等を使っている場合は、秘密鍵やシードフレーズを使って移行できます。
以下の動画は、シードフレーズを使って既存のウォレットをAmbire Walletにインポートしている例です。
まとめ:次世代のWeb3体験へ
Ambire Walletは、初心者でも使いやすい「Web3ウォレット」です。
ガス代を意識しなくてもよいこのウォレットは、「初めてJPYC発行して、次に何をしたらよいか分からないユーザー」にとって、便利ツールといえます。
MetaMaskと互換性があるので必要な時に使い分けることも可能です。
Ambire walletでJPYCをスワップしAaveでレンディングを始める方法はこちら


