プレスリリースのポイント
- BitMineの暗号資産と現金の総額が88億ドルに到達
- Ethereum保有額で世界1位を獲得、暗号資産全体で2位にランクイン
- 機関投資家の支援を受け、長期的にEthereum供給量の5%取得を目指す
BitMine、暗号資産保有額が88億ドルを突破
暗号資産を中心に事業を展開するBitMineは、暗号資産および現金の合計保有額が 88億ドル に達したと発表しました。これは前週から22億ドルの増加になります。
2025年8月24日午後5時30分(米国東部時間)時点での内訳は以下の通りです。
- Ethereum(ETH):1,713,899トークン(価格:4,808ドル/ETH)
- Bitcoin(BTC):192トークン
- 現金:5億6,200万ドル(担保なし)
世界第1位のEthereum保有企業に
BitMineはEthereumトレジャリー保有額で世界第1位に立ちました。全体の暗号資産トレジャリー規模では、629,376 BTC(評価額710億ドル)を保有する Strategy Inc(MSTR) に次ぎ、世界第2位の保有規模となっています。
BitMineは2025年6月30日にETH保有戦略を開始し、7月8日に取得を完了しました。その後の6週間で大きな成果を挙げています。直近では 152万ETHから171万ETHへと、190,500トークン以上の増加 を達成しました。
会長でありFundstratのThomas “Tom” Lee氏は次のようにコメントしています。
「過去1週間で、BitMine は暗号資産および現金保有額を22億ドル増やし、合計88億ドルとなりました(トークン数は152万から171万へと19万500以上を追加)。これは、私たちが“ETH の5%の錬金術”を追求する中で、機関投資家からこのペースで資金を調達できた2週目となります。BitMineでは、当社株式の高い取引流動性によって、暗号資産を保有する同業他社に先駆けています。」
BitMineの戦略と機関投資家の支援
同社は「Ethereum供給量の5%取得」を目指す長期的戦略を掲げています。ARKのCathie Wood氏、MOZAYYX、Founders Fund、Bill Miller III、Pantera、Kraken、DCG、Galaxy Digitalなどの有力投資家から資金提供を受けて推進されています。
また、GENIUS法とSECの「Project Crypto」は、1971年8月15日に米国がブレトンウッズ体制を終結させ、ドルの金本位制を終了したできごとに匹敵するほど、2025年の金融サービスに大きな変革をもたらすものとされています。
Lee氏はさらに次のように述べています。
「私たちは今後10〜15年において、イーサリアムが最大級のマクロ取引のひとつになると引き続き確信しています。ウォール街やAIがブロックチェーンに移行することで、現在の金融システムはさらに大きな変革を遂げるはずです。そしてその大部分はイーサリアム上で進行しています。」
BitMine株の高い流動性
暗号資産だけでなく、株式市場でもBitMineは注目を集めています。Fundstratの調査によると、2025年8月24日時点で同社株式の直近5日間の平均日次取引額は 28億ドル と、米国上場企業5,704銘柄の中で第20位にランクインしました。
この取引額はCoinbase(第19位)に次ぎ、JPMorgan(第27位)やPalo Alto Networks(第21位)を上回る規模です。
BitMineの事業内容
BitMineは、BitcoinおよびEthereumを中心に事業を展開しています。主な活動内容は下記の通りです。
- Bitcoinマイニング
- 合成マイニングへの参加
- ハッシュレートを活用した金融商品開発
- マイニング関連企業や上場企業へのコンサルティングおよびアドバイザリー業務
また、電力コストが安い トリニダード、テキサス州Pecos、Silverton に拠点を構えています。
今回の発表には、Ethereumの長期的価値やトレジャリー戦略の成長に関する将来予想が含まれています。ただし、暗号資産市場は変動が大きく、技術革新や市場環境、規制状況により 結果が予想と大きく異なる可能性 がある点にも注意が必要です。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- Ethereum供給量の5%取得とは?
- Ethereum全体の発行量の中でBitMineが5%を保有することを目指すという意味。かなり大きな割合にあたる。
- トレジャリーとは?
- 企業が保有する資産のこと。現金や株式に加えて暗号資産が含まれる場合もある。
- 株式流動性とは?
- 株式の売買がどれくらい活発に行われているかを示す指標。高いと売買しやすい。
気になる点をピックアップ解説
「Ethereumを長期投資先と見込んでいる理由は何か?」という部分をピックアップ解説します。
Ethereumは金融やAIの分野でも利用が進んでおり、スマートコントラクトが幅広いサービスの基盤になっています。特にウォール街の一部でも技術導入が進んでいるため、長期的な成長が期待できるため、理想的な長期投資先とされています。
総合的なまとめ
BitMineは短期間でEthereum保有額を増やし、世界トップの企業となった。大手投資家からの資金支援や市場での株式流動性が強みで、Ethereumの長期的な成長に期待が集まる。今後も戦略的な動きが見逃せない。
参考URL: