プレスリリースのポイント
- BybitがBlock Scholesと共同で分析した暗号資産デリバティブ市場レポートを公開
- BTCとETHのボラティリティと市場動向の変化
- ETHオプション取引の強気シグナルを解説
Bybitが最新暗号資産デリバティブ市場レポートを発表〜BTC・ETHに注目
Bybitは、Block Scholesと共同で最新の暗号資産デリバティブ分析レポートを公開しました。レポートでは、2025年7月2日の米国とベトナムの関税休戦に伴う暗号資産市場の大きな動きなど、直近の市場動向をわかりやすくまとめています。
BTC（ビットコイン）は$110,000の節目を突破し、ETH（イーサリアム）も$2,500を上回りました。これにより短期的なボラティリティ上昇への期待が高まり、BTCの週次インプライド・ボラティリティは一時的に急上昇しました。
また、最近のETF承認にもかかわらず、SOL（ソラナ）のパーペチュアル資金調達率が予想外にマイナスとなっています。
BTC（ビットコイン）のオプションボラティリティが2年ぶりの低水準から急変
BTCオプション市場では、先週にかけて非常に静かな状況が続き、6月27日には7日間のインプライド・ボラティリティがわずか26％まで下落しました。これは、2023年半ばに$30,000付近で記録された水準以来の低さです。
しかし、7月2日の米国とベトナムの貿易協定発表をきっかけに、市場全体が楽観的となり、BTCのボラティリティ（価格変動の大きさ）は35％まで短期間で急回復しました。このように、特定の経済ニュースやイベントがきっかけとなり、ボラティリティが急激に変動する傾向が見て取れます。
ETH（イーサリアム）のボラティリティが示す今後の市場動向
イーサリアム（ETH）は、7月1日から2日にかけてBTCを上回る勢いで急騰しました。価格は$2,400から$2,500を突破し、貿易協定のニュースによって一時6％の大幅上昇を記録しています。この結果、ETHの7日間のインプライド・ボラティリティは、1日で10ポイント上昇しました。
さらに、ETHオプションのIV（インプライド・ボラティリティ）は同期間のBTCの約2倍の水準を維持しており、他通貨よりも大きな変動が予想される状況が続いています。
ETHオプションのスキューが転換、強気シグナル
ETHオプション市場では、価格変動の確率分布を示す「スキュー」が強気に転じました。**具体的には、7日物のアウト・オブ・ザ・マネー・コールオプションに1.3％のプレミアムが付き、前日には-1.9％であったプットスキュー（プットオプションの需要優位）から完全に反転し、強気な見方が台頭しています。
これは、投資家が今後ETHの値上がりを期待していることを示しており、今後の市場動向を予想するうえで重要なシグナルとされています。
まとめ
BTCのオプション市場では、貿易協定発表に伴い2年ぶりの低水準からボラティリティが急回復し、ETHではインプライド・ボラティリティが高止まり、今後の価格動向を占う強い動きが見られました。
さらにETHオプション市場ではスキューが明確に強気転換し、投資家心理が好転している様子がうかがえます。
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