プレスリリースのポイント
- Bybitが分散型金融(DeFi)の最新レポートを発表
- 機関投資家の参入や実世界資産(RWA)をはじめとしたDeFiエコシステムが拡大
Bybit DeFiレポート最新発表:分散型金融の市場動向を解説
Bybitが発表した新たな分散型金融(DeFi)レポートによると、実世界資産(RWA)や分散型取引所(DEX)が業界の新たな牽引役として注目されています。2020年の「DeFiサマー」の熱狂とは異なり、現在の市場は機関投資家の採用と実用性に焦点を当てたアプリケーションによって支えられています。
機関投資家のDeFi参入と実世界資産(RWA)の拡大
GENIUS法やCircleのIPOなど、暗号資産における規制の明確化が進んだことで、機関投資家によるDeFiレンディングやトークン化資産への関心が高まっています。ステーブルコインの普及を背景に、機関投資家の関心がDeFiと伝統的金融(TradFi)の統合をさらに後押ししています。
Aave、Morpho、Maple Financeなどのプラットフォームにおける、DeFiレンディングへの総預入額は678億ドルに達し、Securitize、Ondo Finance、Franklin TempletonといったRWAプラットフォームが米国債を活用した利回り機会を提供し、暗号資産と従来型投資の架け橋にもなっています。
DEX(分散型取引所)が中央集権型取引所に与える影響
DEXは中央集権型取引所(CEX)に対抗しており、Hyperliquidは2025年の年初からこれまでに1.27兆ドルという無期限先物の取引高を記録しました。これにより、DEXがCEXと肩を並べて市場で競争できることが証明されています。
こうした動きにより、「Byreal」のようにCEXの流動性とDeFiの透明性を組み合わせたハイブリッド型プラットフォームが誕生しています。
DeFi業界の分岐:好調なRWA・DEXと課題を抱える分野
業界全体を見ると、RWAとDEX部門は特に好調ですが、一方でAI関連のDeFi(DeFAI)トークンへの関心は低下傾向にあります。また、リキッドステーキングの成長も、トークン価格の変動により制約を受けています。
レポートでは、DeFiがより実用性にフォーカスしたアプリケーションへの移行期にあることを示しています。
まとめ
DeFi市場は実世界資産(RWA)や分散型取引所(DEX)の成長を軸に、さらなる拡大を続けています。
Bybitの最新レポートでは、機関投資家の参入やハイブリッド型プラットフォームの台頭など、DeFiとTradFiの融合が加速していることが紹介されました。
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