プレスリリースのポイント
- Bybit Kazakhstanがカザフスタンで暗号資産を使ったQRコード決済の実証実験を開始
- 中央銀行のサンドボックス制度を活用し、規制を守りながら導入を進める
- デモンストレーションは「Digital Bridge Astana」で一般公開予定
Bybit Kazakhstan、カザフスタンでQRコード決済の暗号資産パイロットを開始
Bybitカザフスタン法人「Bybit Kazakhstan」は、Astana Financial Services Authority(AFSA)の認可を受け、カザフスタン中央銀行(NBK)の特別規制環境、いわゆる「サンドボックス」への参加を正式に申請しました。
あわせて、QRコードを使ったデジタル資産決済に関する初のパイロットプロジェクトを開始しています。
サンドボックスとは?
サンドボックスとは、中央銀行などの規制当局が新しい金融サービスを安全に試せる特別な環境のことです。
今回のBybit Kazakhstanの取り組みでは、NBKおよび国立決済公社が運営するサンドボックス環境への参加を進めています。これにより、規制当局は実際の運用データを収集しながら市場に適したルールを整備することが可能になります。
パイロットプロジェクトの仕組み
パイロットでは、事前に認証されたユーザーが、POS端末を通じて標準的な加盟店のQRコードをスキャンしたり、オンライン購入時にQRを読み取ることで、Bybit Kazakhstanアプリから支払いを始められます。
支払いに使うのは暗号資産ですが、取引はローカルパートナーを通じてテンゲに変換され、加盟店には現地通貨で決済が行われます。また、監査に対応できる取引レポートや利用制限、リスク管理の枠組みも用意され、ユーザーにわかりやすく安心できるサービス設計となっています。
重視される4つの原則
今回の実証実験では、以下のポイントが重視されています。
- セキュリティを最優先:KYC(本人確認)やAML(マネーロンダリング対策)の仕組みを導入し、監査に耐えられる記録を残す
- ユーザーにとってのシンプルさとスピード:利用手続きはできるだけ簡略化
- 加盟店に最小限の変更:普段使われている標準的なQR決済を活用
- 完全な規制順守:NBKの監督の下での運営
Digital Bridge Astanaでの公開デモ
Bybit Kazakhstanは、2025年10月2日から4日に開催される「Digital Bridge Astana」において、このパイロットの仕組みをデモ展示します。このデモは、正式なサンドボックス申請と進行中のパイロットテストの両方を反映した内容となり、実際の取引シナリオが再現される予定です。
Bybit Kazakhstanについて
Bybit Kazakhstanは、Astana International Financial Centre(AIFC)の金融規制機関AFSAから正式なライセンスを取得しており、規制に準じた形で取引・カストディサービス・投資関連業務を行っています。(ライセンス番号:AFSA-A-LA-2024-0027)ライセンスの有効性はAFSAの公式サイトで確認できます。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- サンドボックス制度とは?
- 規制の一部を緩和した環境で新しいサービスを試す仕組み。リスクを最小化しながら技術を実験できる。
- QRコード決済で暗号資産が使える理由は?
- 利用時は暗号資産から現地通貨に自動変換されるので加盟店は通常の決済と同じように受け取れる。
- KYCやAMLが重要な理由は?
- 利用者の本人確認や不正資金流入を防ぐ仕組みで、安心してサービスを導入するための基礎。
気になる点をピックアップ解説
「暗号資産決済の普及に規制遵守がどこまで影響するのか」という部分をピックアップ解説します。
規制があることで利用者の安心感は高まり、金融当局も受け入れやすくなります。国によって規制内容が異なるため、こうした枠組みに沿ったモデルケースは他のサービスの参考にされます。
総合的なまとめ
今回のパイロットは、暗号資産と実生活での支払いとをつなぐ重要な一歩となりそうです。カザフスタンのように規制を取り入れながら新しい金融サービスに挑戦する国の動きは、暗号資産業界の将来に向けた一つのモデルケースといえます。
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