プレスリリースのポイント
- Bybit・Mantle・Almanakの3社がAIを活用したオンチェーン量的戦略を世界規模で展開するため提携
- Mantle Network上でAI戦略の高速実行と低コスト化を実現
- CeFiとDeFiを結ぶ「流動性ループ」で新たなAI主導金融基盤を構築
Bybit・Mantle・AlmanakがAIによるオンチェーン量的戦略をグローバル展開するため提携
【UAE・ドバイ 2025年12月10日】
暗号資産取引所Bybitと、実世界資産(RWA)に対応した次世代DeFi向けレイヤーを提供するMantleは、AIを活用した量的取引戦略をノーコードで構築できるAlmanakと戦略的パートナーシップを締結しました。
この提携は、AlmanakプロジェクトがBybitでのスポット上場を果たした後に行われるもので、トークンをMantle Network上で展開し、流動性プールの立ち上げやAI戦略エンジンの統合を行います。
AIが管理するオンチェーン取引活動が拡大し、ユーザーはMantleの高速かつ低コストな取引環境を活用できるようになります。
さらにBybit・Mantle・Almanakの3社は、AI主導の戦略が中央集権型(CeFi)と分散型(DeFi)の両市場を自在に行き来できる「流動性ループ」を構築し、透明性と効率性を高めることを目指しています。
コード不要でAI戦略を構築:Mantle上でのAlmanakの新展開
Almanakは、ユーザーがプログラミングの知識なしに「AI Swarm」と呼ばれる複数のAIエージェントを使い、高度な量的戦略を設計・研究・テスト・運用できるノーコードAIプラットフォームです。
Mantle Networkとの統合によって、AIエージェントはより高速かつ精密に動作する環境を得ました。これにより、高頻度リバランスや複数段階の自動化戦略、さらには他のチェーンではコストが高すぎて難しかったシミュレーションが可能になります。
Mantleの低手数料設計と高処理能力のアーキテクチャは、こうした高度なAIワークフローに理想的であり、エコシステム全体の自動化と戦略設計を支援します。
Bybitが「流動性ブリッジ」としてグローバル接続を実現
Bybitはグローバル取引所インフラを活用し、「流動性ブリッジ」として機能します。AlmanakのAI主導戦略、Mantleのオンチェーン環境、そして世界の取引流動性が一体化します。
Bybitの7,000万人以上のユーザーが、AIで最適化された戦略とMantleネイティブの流動性へスムーズにアクセスできるようになります。さらにAlmanakはMantle上で双方向の流動性プールを立ち上げ、資本供給を強化してAI駆動の資産拡張を支援します。
Mantleの主要アドバイザーでありBybitのスポット取引責任者でもあるEmily Bao氏は次のようにコメントしています。
「Almanak は Mantle にインテリジェントな流動性の新たな次元をもたらします。AI 駆動の戦略構築と Mantle の高速実行レイヤー、そして Bybit のグローバル流動性を組み合わせることで、洗練された自動化が世界中のユーザーや機関にとって身近になる統合型金融環境を実現します。」
また、AlmanakのCEO・Neo氏は次のようにコメントしています。
「Mantle 上で AI 戦略を展開することは、今日のモデルが求める高性能な環境をユーザーに提供します。低コストでスケーラブルなインフラは、より複雑なシミュレーション、高速な反復、そしてより効率的な実行を可能にします。Mantle は、AI 駆動の DeFi が達成できることをさらに拡張します。」
CeFiとDeFiを横断するAI主導の新しいオンチェーン金融へ
今回の協業は、中央集権型金融(CeFi)と分散型金融(DeFi)を融合し、AIによる自動化金融をスケール化する重要な一歩です。
AlmanakのAI戦略エンジン、Mantleの実行インフラ、Bybitの国際的な展開力を組み合わせることで、マルチチェーン環境で摩擦のない流動的なAI量的戦略のための共通基盤が構築されます。
このフレームワークは個人トレーダーから金融機関、さらには開発者にまで新たな機会を提供し、MantleをAI・自動化・アルゴリズム分野でのDeFiイノベーション中心地へ押し上げる狙いがあります。
Mantleについて
Mantleは、機関投資家や伝統的金融機関(TradFi)がオンチェーン流動性およびRWAにアクセスできる主要なゲートウェイであり、分散金融のインフラとして成長しています。
コミュニティ保有資産は40億ドル超、流動性・信頼性・拡張性を兼ね備えた機関投資家レベルのインフラを提供。Bybitのネイティブトークン「$MNT」を中心にエコシステムが構築され、mETH、fBTC、MI4といった中核プロジェクトが稼働しています。
Bybitについて
Bybitは世界第2位の取引量を誇る暗号資産取引所で、7,000万人以上のユーザーを擁しています。2018年の設立以来、「誰もがシンプルで公平にアクセスできる分散的な世界」という理念のもと、Web3分野での成長を続けています。
安全なカストディ、幅広いマーケット、直感的な操作性、高度なツールを備え、TradFiとDeFiを結ぶ架け橋として、革新的なビルダーや開発者をサポートしています。
Almanakについて
Almanakは、AIを活用した分散型資産運用分野(DeFAI)で最大規模を誇り、他の同カテゴリをすべて合わせた規模の2倍以上の大きさを持つプロトコルです。ユーザーはAIエージェント群「AI Swarm」を利用して、高度なコードベース戦略を設計・検証・シミュレーションできます。
AIが戦略ロジックとコードを自動生成し、ユーザーはそれを自分で展開・共有・収益化できます。Vault機能を通じて他のユーザーがその戦略に参加し利益を得られるよう公開することも可能です。
なお、AI Swarm自体はユーザー資金を直接管理することはありません。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- ノーコードAIプラットフォームとは?
- コーディング不要でAIを使い、トレード戦略を自動構築できる仕組みです。初心者でもGUI操作で設定できます。
- DeFAIとは?
- 「DeFAI」はDecentralized Finance + AI(人工知能)を意味する造語です。AIがトレード戦略の設計・分析・実行を行う分散型金融モデルで、人間の裁量ではなくコードとAIロジックが資産運用を行う点が特徴です。
- AI Swarmとは?
- 複数のAIエージェントが協力して1つの戦略を構築する仕組みです。それぞれのAIが異なるタスク(分析・テスト・シミュレーションなど)を担当し、集団知能のように働きます。
- 流動性ループとは?
- CeFi(中央集権型取引所)とDeFi(分散型金融)をつなぎ、AIが自動で資金を最適な市場に循環させる仕組みです。たとえば、AIが市場価格や流動性を見て、資金をDeFiから取引所に、または逆に移動させることで、取引効率を最大化します。
気になる点をピックアップ解説
「AIを利用したオンチェーン戦略のメリットは?」という部分をピックアップ解説します。
AIを使うメリットは、「スピード」「精度」「自動化」です。AIは膨大な市場データを人間よりも速く分析し、リアルタイムで売買判断を行います。
Mantleのような高速・低コストのネットワーク上では、AIが瞬時にリバランス(資金再配分)や複数ステップの取引を実行できるため、人間の遅れや感情を排除した安定した戦略運用が可能になります。また、Bybitの流動性を利用することで、よりスリッページの少ないトレードが可能になります。
総合的なまとめ
Bybit・Mantle・Almanakは、AIを活用したオンチェーン量的戦略を世界規模で展開する提携を発表しました。
Mantleの高速・低コスト基盤でAI戦略を実行し、Bybitの流動性を活かすことでCeFiとDeFiを結ぶ「流動性ループ」を形成し、AI主導の資産運用や戦略設計を誰でも利用可能にします。
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