プレスリリースのポイント
- Bybitが2025年10月22日時点で第27回Proof-of-Reserves（PoR）スナップショットを公開
- すべての主要資産で100％を超える準備金比率を維持し、健全な財務体質を証明
- Hackenによる第三者検証を受け、透明性と信頼性を確保
Bybit、第27回Proof-of-Reserves（PoR）を公開
【ドバイ（アラブ首長国連邦） 2025年11月3日】
Bybitは、2025年10月22日時点のデータに基づく第27回Proof-of-Reserves（PoR）スナップショットを公開したと発表しました。
このレポートはHackenによって検証されており、Bybitがすべての主要資産について100％を超える準備金比率を維持していることが確認されました。これは同社の健全な財務状況とユーザー資産保護への揺るぎない取り組みを示すものです。
今回のスナップショットでは、Bybitが推定ではなく検証可能な形で支払い能力を証明していることが改めて強調されています。すべてのユーザー負債が完全に裏付けられ、一般に公開されていることを保証しています。
主要資産ごとのデータをまとめると下記のようになります。
- USDT準備金比率： 110％（ユーザー資産：58億 USDT｜Bybitウォレット残高：63.8億 USDT）
- USDC準備金比率： 153％（ユーザー資産：5.99億 USDC｜Bybitウォレット残高：9.2億 USDC）
- BTC準備金比率： 103％（ユーザー資産：61,976 BTC｜Bybitウォレット残高：63,980 BTC）
- ETH準備金比率： 101％（ユーザー資産：532,000 ETH｜Bybitウォレット残高：542,000 ETH）
これらのデータからも、Bybitがすべての主要資産で100％以上の準備金を確保していることがわかります。
基準を超えた超過担保方針
Bybitの準備金は常にユーザー保有額を上回っており、すべての資金が即時に出金できる状態を確保しています。特にUSDTの110％およびUSDCの153％という高い準備比率は、業界基準を超える流動性バッファーの維持を示しています。これはBybitの強固な超過担保方針の表れでもあります。
PoRの普及とBybitの透明性への取り組み
この更新は、Bybitの健全な資産構成と、最低でも100％の準備資産を維持する基準を反映しています。2024年以降、暗号資産業界ではPoRの採用と標準化が進み、主要な中央集権型取引所（CEX）が信頼構築の要として位置づけています。
Bybitはすべてのサポート資産において1対1を上回る動的裏付けを行い、オープンで検証可能な最新データを提供する最先端の報告フレームワークを維持しています。同社は定期的に準備金スナップショットを更新し、独立した検証レポートを毎月公開しています。これらは公式サイトの「Bybit Proof of Reserves」ページから確認できます。
Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します！
分かりにくい用語などを解説
- Proof of Reservesとは？
- 取引所が本当にお客様の資産を預かっていることを証明する仕組みです。ブロックチェーン上で「どれだけ資産を持っているか」を公開し、専門機関が検証します。
- 準備金比率とは？
- 取引所が保有する資産と、ユーザーが預けている資産との比率を示す数値です。100％であれば「すべてのユーザー資産を完全に裏付けている」状態です。110％などの数字は、ユーザー資産よりも多くの資産を確保しており、安全性がさらに高いことを意味します。
- 超過担保とは？
- 予期せぬ大量出金や価格変動に備えて確保しておく「余裕資金」のことです。銀行の「取り付け騒ぎ」に似た状況でも、即時に対応できるよう資産を多めに保有します。
気になる点をピックアップ解説
「なぜUSDCの準備金比率が他資産に比べて大幅に高いのか？」という部分をピックアップ解説します。
USDTは世界で最も利用されるステーブルコインですが、発行元Tether社の準備金の透明性に懸念が残るため、Bybitはより信頼性の高いUSDCを厚く保有しています。
USDCは米規制準拠で監査も公開され、機関投資家やWeb3領域での利用が多い点も特徴です。Bybitは取引用のUSDTに加え、安全資産としてのUSDCを超過担保化することで、出金リスクや市場変動時にも安定した流動性を維持する戦略を取っています。その結果、USDCの準備金比率が153％と高く設定されていると考えられます。
総合的なまとめ
Bybitは第27回PoRレポートにより、全主要資産で100％超の準備金を公表しました。これは安全性と透明性を重視する姿勢を明確に示しています。暗号資産の信頼確保にはPoRが不可欠であり、Bybitのような定期的な開示体制は他の取引所にも良い影響を与えるといえます。
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