プレスリリースのポイント
- Bybitが「TradFi x Crypto Report」を発表し、BTCを大量保有する企業Strategy(MSTR)に注目
- MSTR株がBTCと高い関連性を持ち、理論上の公正価値や68%プレミアムなどを分析
- BTC保有戦略やリスク、Bybit取引所の特徴とWeb3やDeFiとの連携を詳しく解説
Bybitが発表した最新レポートとは?暗号資産取引所の動向を解説
暗号資産取引所Bybitは、従来型金融(TradFi)と暗号資産の最新動向をまとめた「Bybit TradFi x Crypto Report」を発表しました。
今回のレポートでは、特にビットコイン(BTC)と関連性の高いStrategy(NASDAQ: MSTR、旧MicroStrategy)社に注目し、その企業価値と市場での独自の立ち位置について詳しく分析しています。
Strategy(MSTR)とは?ビットコインを大量に保有する理由
Strategy社、旧MicroStrategyは、独自の戦略で知られています。 なぜなら、同社は伝統的なソフトウェア事業の枠を超えて、総BTC供給量の約2.8%にあたる50万BTC以上を保有しています。 レポートでは、投資家は同社の旧来のソフトウェア事業にはとらわれず、BTCという根本資産に対する高ベータの投資対象としての真の価値に注目すべきとしています。この特異な保有戦略が、他の上場企業とは一線を画しています。
- Strategy社は約50万BTCを保有
- 総BTC供給量の2.8%に相当
- 同社は伝統的なソフトウェア事業から新たな価値追求へ方向転換
レポートが明かすMSTR(MicroStrategy)株の評価とBTC連動
Bybitの最新レポートは、MSTR株とBTCの連動性について定量的なデータ分析を行いました。 過去の価格データをもとに理論上の公正価値を1株468ドルと算出し、現在の取引価格384ドルに対しておよそ17.9%割安感があることを示唆しています。
また、同社は約1,070億ドルの時価総額で取引されており、これはBTC保有資産の純価値に対して68%のプレミアムが付いている状態です。こうしたプレミアムは、同社の特異なBTC保有戦略と先行者利益によるものです。
BTC保有戦略のリスクとレバレッジ管理 ― Bybitが示す分析
積極的なBTC保有を進める一方で、Strategyのレバレッジ(借入)管理もレポートの注目点です。 ローン・トゥ・バリュー比率は11.46%と、他と比べてリスク抑制に努めています。
ただし、同社はこれまで、BTC価格が大幅かつ予想外に急落した際の本格的なリスク耐性を試されたことはありません。市場の荒波にどう対応するかは今後の課題です。また、レバレッジ構造によって、BTC価格が好調な際は株価の上昇余地が大きい反面、下落時のリスクも同等に拡大されると分析されています。
Strategy(MSTR)の独自プレミアムと今後の暗号資産市場
レポートでは、Strategy(MSTR)の評価プレミアムが、「他の企業が暗号資産を補助的財務資産として保有する中、BTC蓄積への特化と先行者利益」によるもので、 他社が簡単に模倣できるものではないことが示されています。同社の動きにより、株式市場に新しい資産クラスが誕生し、売上だけでなくビットコインのエクスポージャー(保有影響度)にも価値が置かれる状況を生み出しています。
Strategy(MSTR)の事例は、単なる株式ではなく、暗号資産と伝統的な金融商品を融合した新しい資産クラスとして注目されています。
まとめ
Bybitが発表した最新レポートは、暗号資産取引所としての市場動向やStrategy(MSTR)のようなビットコインを積極的に保有する企業のリスク管理やプレミアム評価について詳しく解説しています。
MSTRの独特なBTC保有戦略が注目を集めている一方で、その裏に潜むリスクや評価の妥当性も徹底的に分析されています。
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