プレスリリースのポイント
- CoinZoomのVisaデビットカード決済で暗号資産の利用率が60%に到達
- 平均78.59ドルの暗号資産リワードが記録され、過去最高額に更新
- 世界的にステーブルコインの導入が進み、大手企業も採用を検討中
CoinZoom、暗号資産デビットカード決済が過去最高に到達
米国拠点のフィンテック企業CoinZoomは、2025年第3四半期におけるVisaデビットカードの取引のうち、60%が暗号資産で決済されたと発表しました。
これは同社史上最高の割合であり、暗号資産が日常の買い物や支払いに定着してきていることを示しています。特に利用が多かったのは、価格が安定している「ステーブルコイン」の一種であるTether（USDT）でした。
暗号資産決済でリワードも過去最高に
2025年7月に利用者が平均78.59ドルの暗号資産リワードを獲得しており、これはVisaとの国際プログラムを開始して以来、最も高い月間リワード額となっています。
日常の小さな買い物から旅行や宝飾品、家具などの高額商品の購入まで、幅広い場面で暗号資産による支払いが行われており、現在では月間取引の約3分の2を占めている状況です。
世界的に広がるステーブルコインの採用
この背景には、世界中でステーブルコインの導入が進んでいる流れがあります。米国では主要な消費者向けウォレットが暗号資産機能を統合する計画やステーブルコイン機能の導入計画を発表しており、さらに「Genius Act」という法律が可決されたことで普及が加速しました。
AmazonやWalmartといった大手小売企業も、コスト削減や顧客ロイヤルティ強化のため独自のステーブルコインを検討しており、大手銀行も米ドル建てのステーブルコインを共同で立ち上げる計画を示しています。
CoinZoomのCEOであるTodd Crosland氏は、次のようにコメントしています。
「当社のデビットカード取引の大半が暗号資産で行われるようになったことは、単なる節目ではなく、市場がどこへ向かっているかを示す先行指標です。Genius法は確かに触媒的な役割を果たしました。より多くの消費者や企業がステーブルコインを採用するにつれて、取引量の増加、報酬拡大による顧客エンゲージメントの深化、そしてより強固な収益源を見込んでいます。」
さらに次のように述べました。
「当社のVisaデビットカードは、毎月45〜50か国で暗号資産取引に日常的に利用されています。人々はスターバックスでの朝のコーヒー、ピザやハンバーガーといった日常の買い物から、航空券や旅行のように熟慮した購入に至るまで、暗号資産で支払うことを選んでいます。さらに、宝飾品や家具といった高額の一回限りの購入にも暗号資産を使っています。顧客が自由に支払い方法を選べるとき、ますますステーブルコインや暗号資産が選ばれており、現在では当社の月間取引全体のほぼ3分の2を占めるまでになっています。」
CoinZoomについて
CoinZoomは、送金・支払い・投資などをシームレスに行える金融プラットフォームを提供しています。
- ZoomMe：169カ国で現金や暗号資産を無料かつ即時に送受金できる仕組みを導入し、ユーザーに大幅なコスト削減をもたらしています。
- CoinZoom Crypto Debit Card：米ドルと暗号資産の双方で決済が可能で、世界中の1億3,000万以上の加盟店で利用できます。さらに購入額に応じて最大5%の暗号資産還元を受けられる特典もあります。
また、CoinZoomは金融監督当局に登録済みであり、SOC 2 Type II認証を取得するなど、セキュリティとデータ保護の面でも高い基準を満たしています。現在は米国46州で利用が可能で、オーストラリア、アイルランド、ラトビアにも拠点を展開しています。
Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します！
分かりにくい用語などを解説
- ステーブルコインとは？
- 法定通貨と連動して価格が安定するように設計された暗号資産。値動きが少なく、日常決済に適している。
- SOC 2 Type II認証とは？
- 情報管理やセキュリティの水準を証明する認証。企業が信頼できるシステムを持っていると判断できる。
- 暗号資産リワードの仕組みは？
- カード利用額に応じて暗号資産がポイントのように付与される仕組み。現金還元と似ているが資産として保有できる点が異なる。
気になる点をピックアップ解説
「なぜ大手企業が独自のステーブルコインを検討しているのか」という部分をピックアップ解説します。
企業は決済コスト削減、顧客データの活用、ロイヤルティ強化を狙って検討しています。AmazonやWalmartのような大規模企業にとっては、決済インフラを自前で持つことで手数料削減にもつながります。さらに、利用者データや還元プログラムを組み合わせることで、囲い込み効果を高めることが可能です。
総合的なまとめ
CoinZoomの最新発表は、暗号資産による日常的な決済が一般化しつつあることを示しています。特にステーブルコインの利用増加は、利用者にとって値動きのリスクを抑えつつ、便利に支払いができる選択肢になっている点が注目されます。フィンテック業界全体の動きと合わせて、今後ますます暗号資産決済が広がっていく可能性が高いです。
参考URL：
