プレスリリースのポイント
- 分散型バーチャルワールド Decentralandで、毎年恒例の「Art Week」を開催
- 世界中の30名以上のアーティストが参加し、デジタルアートの未来を探求
- Digital Fashion Weekとのコラボや大型インスタレーションなど、バーチャルと現実をつなぐ企画を展開
Decentraland Art Week 2025とは?
分散型バーチャルワールド「Decentraland」は、毎年恒例の「Art Week」を再び開催すると発表しました。
今年は2025年9月24日から27日までの4日間にわたり、テーマは「TOUCH GRASS」。参加は無料で、世界中から30名以上の著名アーティストが集まり、インスタレーションやワークショップを展開し、Decentraland全体を生きたキャンバスへと変貌させます。
Decentraland FoundationのArt Week責任者であるBay Backner 氏は、次のようにコメントしています。
「Decentraland Art Weekは、アーティストがバーチャルワールドを自らの表現活動の本格的な延長として取り入れていることを示し、他の人々にも最初の一歩を踏み出すよう促しています。今年のラインナップには、Sara Shakeel氏やJohanna Jaskowska氏といった高い評価を得ているアーティストが参加しており、この変化の重要性を強調しています。キュレーションテーマである『TOUCH GRASS』を通じて、本フェスティバルは、人間的でありながらユートピア的でもある未来において、デジタルアートがどのように私たちの生活をより深めることができるのかを再構築しています。」
4日間のプログラム概要
Art Weekでは、初心者から経験者まで楽しめるさまざまな体験が用意されています。
4日間のプログラムをまとめると下記のようになります。
- Day One:バーチャル空間で可能なことやDecentralandでの創作の始め方に焦点を当てます
- Day Two:アーティストがどのように評価を得て、バーチャルやMR(複合現実)の展示に選ばれるかを探ります
- Day Three:AIがテーマ。CSM、ImagineArt、Sloydが協力し、誰でも新しいツールを使って3Dやゲーム向けの作品を制作できる方法を紹介します
- Day Four:重要なワークショップを振り返り、フェスティバルの締めくくりとしてパーティーが開催されます
Digital Fashion Weekとの特別コラボ
Art Weekに先駆けて、Digital Fashion Week(DFW)と提携。9月11日にニューヨークのShift Midtown、9月18日にロンドンのEpic Gamesにて、リアルとデジタルを融合させた展示会が開催されます。
「インサイドアウト」ランウェイやプロジェクションマッピングを活用したショールームに加え、Loreine Studio、Emilija Slavkova、Stephen Vineburg、Right DirectionによるDecentralandの最新ファッションを試着できるインタラクティブなフォトブースが登場します。
これらのデザインはDecentralandアートウィークへと引き継がれ、没入型ショールームとして再構築されるほか、限定アバターウェアラブルの配布も予定されています。
見どころの大型インスタレーション
Decentraland内には30以上の大型インスタレーションが設置され、多くは未活用の土地を新たな文化的拠点へと変貌させます。一部の作品は少なくとも12か月間展示が続き、イベント終了後もその影響は長く残り続けます。
主なアーティストと作品をまとめると下記のようになります。
- Sara Shakeel「The Forgotten Sense」:
- Instagramで150万人以上のフォロワーに愛され、Coach、Swarovski、La Merなどとのコラボで知られる受賞歴あるアーティスト。彼女の代表的なきらめくスタイルで表現されたデジタル空間は、光に輝きながらも「失われたもの」―触覚、大地、温もり―を映し出します。
- Johanna Jaskowska「Synthetic Rest」:
- デジタル美学の先駆者で、バイラルヒットとなったARフィルター《Beauty3000》やAdidas、Nike、Kenzoとのコラボで有名。作品では、テクノロジーが肌となり、沈黙が存在感となる静かで不思議な空間に観客を招き、親密さや人間と機械の境界の変化を問いかけます。
- Amber Vittoria「Where Her Thoughts Can Land」:
- World of Women、K-Swiss、L’Oréalとのコラボで注目されるアーティスト。鮮やかで詩的な表現を通じて女性性やフォルムを探求します。本作ではDecentralandを巨大な彫刻群が並ぶ原野へと変え、遊びと想像力の世界へと来場者を誘います。
- Clara Bacou「Bloomfang」:
- Coldplay、Blackpink、Elton Johnのビジュアルや没入型世界を手がけ、Louis Vuitton、Dior、NikeのXRキャンペーンも率いた経歴を持つアーティスト。荒れた庭やささやく芝から生まれた神話的なクリーチャーを描き、無機質なピクセルへの遊び心あふれる反抗として、独自のファンタジー表現でDecentralandを変貌させます。
- Micah Alhadeff「BloomSynth」:
- ニューヨークのサザビーズ、ロンドン王立協会、NFT.NYCなどで作品を発表。記憶・神話・テクノロジーを融合させる表現で知られています。本作では、砂漠と遺跡の世界に未来の遺物を囲む二人の人物を描き、消え去った世界の断片を呼び起こすかのようなグリッチを生み出します。
Decentralandとは?
Decentralandは、世界初の分散型・コミュニティ主導のソーシャルバーチャルワールドです。
ユーザーはオープンで没入型のデジタル空間の中で創造・探索・交流でき、自らのデジタル資産を完全に所有することができます。運営は「Foundation」と「DAO(分散型自律組織)」によって管理され、クリエイティビティや自己表現を重視した仕組みが特徴です。
パソコンにDecentralandをダウンロード・インストールし、ログイン後にアバターを作成すると、「Art Week」を探索できます。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- DAOとは?
- DAOは「分散型自律組織」の略で、中央管理者ではなく参加者の投票で運営が決まる仕組みです。
- ウェアラブルとは?
- アバターに装着できるデジタルアイテムのことです。服やアクセサリーとして使えます。
- インスタレーションアートとは?
- 会場全体を使って空間そのものを体験してもらう表現手法です。VR空間ではより没入しやすくなっています。
気になる点をピックアップ解説
「Decentralandの資産はどのように所有されるのか?」という部分をピックアップ解説します。
Decentralandの土地やアイテムはブロックチェーン上でNFTとして管理されます。利用者は暗号資産ウォレットを通じて保有し、改ざんや複製ができない仕組みです。そのためアートやアイテムの権利が明確に守られると言えます。
総合的なまとめ
Decentraland Art Week 2025は、バーチャル空間を舞台にしたアート体験の場です。初心者も体験しやすく、ファッションとのコラボや長期展示など多彩な内容が用意されています。ブロックチェーン技術により資産の管理も安心でき、参加者にとっては新しい学びと出会いの機会になります。
参考URL:

