プレスリリースのポイント
- Defxは、新たにLayer 1ブロックチェーン上でダークプールDEXを立ち上げるために250万ドルのシード資金を調達
- 従来のDeFi取引システムのリスクを軽減するゼロ知識証明を実装
- 高性能な取引システムを採用し、クロスマージンとマルチアセット取引にも対応
Defxの新たな暗号資産取引プラットフォーム登場
Defxは新たにトレーディング用に構築されたLayer 1ブロックチェーン上で、永続先物を対象としたダークプールDEXを立ち上げるために250万ドルのシードラウンドでの資金調達を完了したことを発表しました。
Defxプラットフォームの概要
Defxは、暗号資産、FX、コモディティ、シンセティック市場などで永続先物取引を実現するために設計されたLayer 1ブロックチェーンです。今回の資金調達は、次の投資家たちによって支えられています。
- Pantera Capital
- CMT Digital
- Gumi Cryptos
- CoinShares
- Robot Ventures
- Cadenza Ventures
- Baboon VC
- Sandeep Nailwal(Polygon)
- Mahin Gupta(Liminal)
プライバシーと透明性の両立
従来のDeFi取引システムでは、オーダーサイズやレバレッジなどの取引詳細がオンチェーン上で完全に公開されるため、取引戦略が露呈し、トレーダーにリスクが生じる可能性がありました。一方、Defxでは「ゼロ知識証明」を活用することで、下記の全ての取引情報を完全に暗号化しています。
- オーダーフロー、ポジションサイズ、レバレッジ、ロング/ショートの方向、清算しきい値
- ポジションのライフサイクル全体における隠れた利益と損失
- オープントレードや担保詳細の非公開
これにより、トレーダーは取引意図を隠しながらも、オンチェーンでの完全な検証可能性が確保され、市場参加者にとって中立的かつ実行重視の環境が提供されます。
高性能な取引システム
Defxはサブミリ秒単位のマッチング精度を誇り、中央リミットオーダーブック(CLOB)を採用しています。また、EVMやSolana上での契約に対応しており、ブリッジやラップトークンに依存しない設計が特徴です。ユーザーはSolana、Ethereum、Arbitrum、Base、Berachainなどから直接資産を持ち込み、次の取引が可能です。
- クロスマージン取引
- マルチコラテラル取引
より柔軟なトレーディング環境が実現されています。
流動性提供とマルチアセット対応
Defxはオンチェーンのボールトを活用した流動性システムも搭載しており、BTC、ETH、ステーブルコイン、LSTsなどをステークすることで、誰でも流動性を提供し、手数料やプロトコル収益を得ることができます。さらに、さまざまな資産に対応しており、取引は次の担保オプションを利用できます。
- ステーブルコイン
- 主要暗号資産
- 利回り生成トークン
開発チームと実績
Defx Labsの創設チームは、Darshan Bathija、Sanju Sony Kurian、Soumyadeep Dasの各氏で構成され、2018年からWeb3ビジネスの構築に携わっています。彼らは、かつてアジア最大の暗号資産貸出事業であるVauldを先導し、約100万人の顧客へサービス提供した実績を持ち、2022年のクリプトウィンターを通じて学んだリスク管理とセルフカストディの教訓は、Defxのアーキテクチャに大いに反映されています。
今後の展開とロードマップ
Defxは今後、次のことを計画しています。
- 公衆インセンティブプログラム
- トレーディングコンペティション
- 追加のボールト統合
- スポットトレーディング
- ソーシャルメームコイントレーディング
- 自己管理型埋め込みウォレット
- 法定通貨と暗号資産の交換が可能なネイティブ対応の入出金機能
- コミュニティ主導のイニシアチブの拡大
これにより、ダークプールDEXとしての優れたパフォーマンスと利回りを実現し、対抗リスクのない安全な取引環境が整えられる見込みです。
まとめ
Defxは、ゼロ知識証明を組み込んだ全く新しいLayer 1ブロックチェーンプラットフォームとして、暗号資産取引におけるプライバシー保護と市場透明性の両立を目指しています。
高性能な取引エンジンと多様な資産に対応した柔軟な設計により、トレーダーにとって安心できる取引環境が実現しています。
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