プレスリリースのポイント
- GameSquareが1億ドル規模のイーサリアム(ETH)財務管理枠を承認
- 分散型金融(DeFi)に強いDialecticやMediciと提携し高度なリスク管理と高利回りイールド戦略を推進
- 新株式公開(IPO)を実施し、調達資金をETHを活用した戦略に展開
GameSquareの暗号資産財務戦略とは
GameSquare Holdings, Inc.(NASDAQ: GAME)は、次世代メディアやエンターテインメント、テクノロジー分野で展開するアメリカの企業です。今回、同社は暗号資産、特にイーサリアム(Ethereum、ETH)を活用した新しい財務管理戦略を発表しました。従来の金融資産だけでなく、ブロックチェーン上のデジタル資産を財務の中核に組み込んでいく、先進的な取り組みとして注目されています。
1億ドル規模のEthereumトレジャリー管理枠を承認
GameSquareの取締役会は、最大1億ドル分のイーサリアム(ETH)を活用するトレジャリー管理枠を承認しました。今後、段階的な投資を行い、事業運営資本を確保しながら、デジタル資産の活用を進めていく方針です。
GameSquareのCEOであるJustin Kenna氏は、次のようにコメントしています。
「本日の発表は、分散型金融における実績ある高品質な投資家およびリーダーたちの信頼を反映するものです。私たちは世界有数の暗号資産投資会社と提携し、オンチェーンでの実際の利回りを生み出すとともに、分散型金融における専門知識を深め、新たな収益源を追求し、バランスシートを強化していきます。」
大規模な機関投資家の需要にもこたえる新体制となっています。
イーサリアム(ETH)を活用したイールド戦略の特徴
本戦略の柱は、イーサリアムを用いたトレジャリー(企業資産管理)で、特にオンチェーン・イールドを生み出す運用に力を入れながら、分散型金融の専門性を深め、新たな収益源の獲得と財務体質の強化も図っています。GameSquareは新たなトレジャリーストラテジーの立ち上げを加速させ、目標イールド(利回り)として8~14%を目指しており、これは現在一般的なETHステーキング基準(3~4%)を大きく上回ります。
このように、ブロックチェーンの力を活用した資産運用で、柔軟な財務管理や収益源の多様化、ETHの追加取得、株式の自社買戻し、成長施策への再投資といった明確な資本配分方針を支援するための戦略です。
分散型金融(DeFi)に強いDialecticやMediciプラットフォームとの提携
GameSquareは、暗号資産に特化した大型資産運用会社「Dialectic」と戦略的提携を結びました。これにより、独自開発された「Medici」プラットフォームを活用できる点が特徴です。
「Medici」では、次のような複数の特徴を持っています。
- 機械学習や自動最適化
- 多層的なリスク管理
- 最高水準のリスク調整後リターンの追求
さらに、イーサリアム・エコシステム内で、ステーブルコインやNFTなど多様なデジタル資産を活用した追加のイールド戦略も導入予定です。
新株式公開(IPO)による資金調達の概要
GameSquareはアメリカNASDAQ市場にて普通株式を8,421,054株を1株0.95ドルで売却し、総収入は約800万ドル(諸費用控除前)を見込んでいます。調達資金の多くは、イーサリアム(ETH)を基盤とした新たなトレジャリー戦略の立ち上げを加速させるために活用されます。
株式公開ではLucid Capital Marketsが運営を担い、さらに最大1,263,157の追加購入が可能な45日間のオプションを付与しました。同社の暗号資産とテクノロジー事業を強力に下支え**します。
GameSquareの今後の成長戦略と暗号資産活用の意義
GameSquareの新たな暗号資産戦略は、同社が強みとするゲーミング、テクノロジー、メディア分野の基盤強化につながります。また、デジタル資産の取り扱いが拡大する投資環境において、機関投資家の需要ともマッチしています。
CEOのKenna氏は、次のようにコメントしています。
「私たちの暗号資産戦略は、ゲーム、テクノロジー、メディアといった既存の基盤を強化するものであり、デジタル資産の制度的な導入という大きな潮流とも一致しています。DialecticのRyan Zurrer氏やGoff CapitalのRhydon Lee氏をはじめとする暗号資産分野のリーダーとの戦略的パートナーシップはまだ始まったばかりであり、私たちが目覚ましいスピードで進展していることについて、投資家の皆様に随時ご報告できるのを楽しみにしています。」
まとめ
GameSquareは、1億ドル規模のイーサリアムを活用した財務戦略を打ち出しました。
分散型金融の専門企業や最新プラットフォームとの提携により、高いリスク調整後リターンと柔軟な資本運用が期待されています。
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