HashPort Walletを使い始めて、送金してみようと思ったら、下記のエラーが表示された経験はありませんか?
「ガス代が不足しています」
初めてWeb3ウォレットを使ってこのようなエラーがでると「ガス代って何?」、「どうすればいいの?」と思ってしまいます。
Web3でつまずく原因の一つは、操作が難しいからではなく、チェーン・ガス代などの「暗号資産特有の仕組み」を知らないからです。
この記事では、HashPort Wallet初心者が実際につまずきやすいポイントを3つに絞り、「なぜ起きるのか」「どうすれば防げるのか」を対策とセットで解説します。
結論:ガス代がないと送金はできない
結論からいうと、「HashPort Wallet」では、ガス代がないと送金できません。
「ガス代が不足しています」というエラーは操作ミスではなく、送金に必要な準備が整っていない状態です。
Web3や暗号資産に初めて触れる人のほとんどが、最初の送金でこの壁にぶつかります。
そもそもガス代とは?なぜ必要なのか
「ガス代」は「ネットワーク手数料」と呼ばれることもあり、一言でいうと「ブロックチェーン上で処理をしてもらうための手数料」です。
銀行振込で例えると、他行へ振込するときの振込手数料に似ています。
Web3では、銀行の代わりにブロックチェーンが送金や取引の処理をしています。
その処理を動かすために必要なのが「ガス代」です。
ガス代は「HashPort Walletに払うお金」ではなく、ネットワーク(チェーン)を動かすために使われます。
そのため、 ガス代が足りないと送金できません。
HashPort Walletは、あくまで暗号資産を操作するためのアプリです。
HashPort Walletに通貨があるのになぜ「ガス代不足」エラーが出るの?
さらに混乱しやすいのが、HashPort Wallet内に「通貨があるのに送れない」という状況です。
これは、「送金したい通貨」と「ガス代として使う通貨」が別物のために発生します。
つまり、ガス代として使う通貨を用意する必要があります。
さらに重要なのが「チェーン(ネットワーク)」の考え方です。
ブロックチェーンは1つではなく、 Ethereum、Polygon、Avalancheなど、いくつも種類があります。
送金するときは、 「利用するチェーン専用の通貨」をガス代として用意する必要があります。
例えば下記のような場合、ウォレットに通貨を持っていても「ガス代不足」のエラーが表示されます。
- Aというチェーンで送金しようとしているのに
- Bというチェーン用の通貨しか持っていない
HashPort Walletにガス代の通貨がない場合
「ガス代が不足しています」と表示された時に「ガス代はどうやって用意すればいいの?」という点が気になると思います。
ここでは、ガス代に使う通貨の確認方法と取得方法を紹介します。
ガス代として使う通貨はチェーンごとに違う
ガス代として用意する通貨(チェーンのネイティブトークン)は、 どのチェーン(ネットワーク)を使っているかによって異なります。
Hashport Walletで使えるチェーンとチェーンで利用する通貨の一覧です(2026年1月7日時点)。
| チェーン(ネットワーク) | ガス代に使われる通貨 |
|---|---|
| Ethereum | ETH |
| Polygon | POL |
| Apotos | APT |
| Base | ETH |
| BNB Chain | BNB |
| Avalanche | AVAX |
| Arbitrum | ETH |
BaseやArbitrumチェーンは、Ethereumと同じETHをガス代として利用しますが、ガス代は安くなります。
Hashport Walletでチェーンを確認するには?
「どの通貨を用意すればよいか」を決めるために 「自分はどのチェーンで送金しようとしているか」 の確認が必要です。
Hashport Walletでは、以下の手順で確認できます。
Hashport Walletでは画面下のメニューから「ウォレット」を選択して、一覧から対象通貨をタップするとチェーンを確認できます。

例えば、ウォレットに「JPYC(Avalancheチェーン)」があり、これを送金したい場合は、ガス代として「AVAX」が必要です。
別のチェーンの通貨(POL)を持っていても送金できません。

ガス代を用意する代表的な方法
どの通貨を取得すればよいかが分かったら、次は実際に通貨を取得します。
ガス代が足りない場合の主な対処方法は次の2つです。
方法①:取引所からガス代用の通貨を送る
最も一般的なのが、国内の暗号資産取引所でガス代用の通貨を購入し、HashPort Walletに送金する方法です。
| ガス代に使われる通貨 | 対象通貨の取り扱いがある主な国内取引所 |
|---|---|
| ETH | GMOコイン、Bitpoint、SBI VCトレードなど |
| POL(MATIC) | Bitpoint、SBI VCトレード |
| APT | BitTrade、Binance Japan、SBI VCトレード |
| BNB | Binance Japan、Bitpoint |
| AVAX | GMOコイン、Bitpoint、SBI VCトレード |
GMOコイン、Bitpoint、SBI VCトレードは、暗号資産送付手数料が無料です。
※最小送付数量などの詳細条件は各サービスで確認してください。
方法②:友達や知り合いからもらう
もし、友達や知り合いがいて、ガス代用の通貨を持っているのであれば、少額を送ってもらうというのも一つの方法です。
この他、faucet(少量の暗号資産を無料で配る仕組み)でガス代をもらう方法もあります。
ですが、善意で配布していても、それが本当に安全かどうかは分かりません。
また、多くの場合、テストネット(テスト環境)で使えるトークンの配布で、メインネットでは使えないこともあります。
安全性の確認ができない場合や、メインネット用トークンか分からない場合は、「取引所から送る方法」が一番安全で確実です。
初心者が送金でつまずきやすいポイント3つ
これまで説明してきた内容を踏まえて、 HashPort Walletで初心者が送金でつまずきやすいポイントを整理して紹介します。
①「どのチェーンの通貨なのか」を意識せずに送ってしまう
チェーンが違えば、同じ名称の通貨(例:USDC)でも別物です。
「どのチェーンの通貨を利用するのか」を確認しましょう。
HashPort Walletは複数のチェーンに対応しているため、間違わないように注意が必要です。しましょう。
よくある失敗
- 送付先のチェーン(ネットワーク)とは違うチェーンで送ってしまう
- 「同じ通貨名だから大丈夫」と思い込んでしまう
対策
- 送金先のチェーン(ネットワーク)を必ず確認する
- HashPort Walletウォレット画面で、表示されているチェーンと一致しているかを確認する
- 初回は少額テスト送金 → 着金の確認がとれてから本送金する
②ガス代用の通貨を持っていない
送金するには、送金したいトークンとは別に、チェーンごとに決められたガス代用の通貨が必要です。
ウォレットの中に通貨はあるのに送れない場合は、「対象チェーンのガス代用通貨を持っているか」を確認しましょう。
よくある勘違い
- ウォレットの中に通貨があれば送付できる
- 何かしらのガス代用の通貨があれば送付できる
対策
- 送金前に「このチェーンのガス代は何か?」を確認する
- 送付したい通貨のネイティブトークンを用意する
③送付先アドレスを間違える
チェーンやガス代のことで頭がいっぱいになってしまい、送付先アドレスを間違えてしまわないように注意!
アドレスは手打ち入力せずに、「QRコードのスキャン」や「コピー」で入力間違いが起きないようにしましょう。
よくある質問:暗号資産の送金
まとめ:安心して送金するために
「ガス代が不足しています」というエラーが出ると最初は「何か失敗したのでは?」と不安になりますが、送金用の通貨が不足しているだけです。
送金にはチェーンごとのガス代用通貨が必要で、 足りない場合は取引所などから購入する必要があります。
送金するときは、下記の点に注意して送金しましょう。
- どのチェーンで送金しようとしているか
- 対象チェーンのガス代用通貨を持っているか
- 送付先アドレスが間違っていないか
ガス代・チェーン・送金の関係をつかめば、 ウォレット操作は一気に楽になります。

