プレスリリースのポイント
- 分散型技術プロジェクトのCodex・Nomos・Wakuが統合し、新ブランド「Logos」が誕生
- 開発者向けにプライバシー重視のモジュール型ツールセットを提供予定
- 自由と自己統治を支援する「市民的・デジタル的自由」の実現を目指す
新ブランド「Logos」誕生
【スイス・ツーク 2025年11月20日】
分散型テクノロジー分野で活動してきたCodex、Nomos、Wakuの3チームが、新たに「Logos」というブランドと共通の使命のもとに統合されました。
それぞれのプロジェクトは独自のアイデンティティ、コミュニティ、開発ロードマップを持っていました。
共通の目的は「市民社会を再活性化するための社会運動と分散型テクノロジースタックの創造」です。今回の統合により、200人以上の貢献者、26のリポジトリ、18のグローバルコミュニティチャプターによって支えられる一大エコシステムが誕生しています。
Logosとは何か? 3つのプロジェクトの融合
これまで別々に運営されていた3プロジェクトが、Logosという共通ブランドのもとで一体化されました。
- Codex:検閲耐性と永続的なストレージ構築を担当。
- Nomos:プライベートで主権的なLayer1ブロックチェーンを開発。
- Waku:プライバシーを重視した分散型メッセージングを提供。
Logosのもとで統合されたことにより、これまで別々だった技術が一体化し、自由でオープンなインターネットを構築するための明確な統合技術スタックが形成されました。
Logosが目指す分散型エコシステム
Logosエコシステムは、開発者が自由にツールを組み合わせられるモジュール式のプラグイン型ランタイムを提供します。すべての機能が初期状態でプライバシーを重視する設計となっており、ユーザーに「妥協のないプライバシー体験」をもたらすことを目的としています。
Logos共同創設者のJarrad Hope氏は、次のようにコメントしています。
「統合こそがインパクトを生み出します。技術スタックを Logos というアイデンティティのもとに統一することで、私たちはビルダーとコミュニティに、妥協のないプライベートで主権的なデジタル生活への明確な道を提供します。」
この統合は、ストレージ、メッセージング、コンセンサスの成熟度が増し、それらを一体化することで初めて包括的な分散型エコシステムを形成できる段階に達したことを示しています。
開発者と利用者に向けたLogosツールセット
Logosでは「すぐ使える(batteries‑included)」ツールセットの提供を予定しています。
- 一般公開初日から誰もがアクセスできる広範な公開性
- 高品質な開発体験と分かりやすいドキュメンテーション
- 実際のユースケースに基づく初期ネイティブアプリケーション
- 専門家以外にも届く流動性経路と配布チャネル
Logosチームは、まずプライバシー保護を備えた機能的ネットワークを提供することを最優先としており、2026年のパブリックテストネット公開、2027年のメインネット稼働を目指しています。
ノード運営に参加する
Logosは単なるテクノロジープロジェクトではなく、分散型テクノロジーを用いて人々に探求と革新のためのツールを提供し、市民の主体性、信頼、そして市民的な力を回復することにあります。
メインネット公開前には、ノードを運営して初期のネットワーク参加者として報酬を得るチャンスも用意されています。詳細は公式サイトの「Logos – take action」で確認できます。
Logosについて
Logos は、地域の草の根活動を通じて行動を促す、分散型の共同ムーブメントです。人々がしなやかで主権的な協調システムを築けるよう、技術を開発しています。また、自由な結社・表現・自治を支えるためのツールを提供しています。
このムーブメントは、参加者によって形づくられ、地域のミートアップ、オンラインのアクショングループ、そして世界規模のデジタル自由キャンペーンを通じて共有される理念によって支えられています。

Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します!
分かりにくい用語などを解説
- ノード運営とは?
- ノードとは、ブロックチェーンや分散ネットワークに接続して動作するコンピュータのことです。ノード運営とは、自分のコンピュータでネットワークの一部を担い、データのやり取りや検証を行うことです。
- Layer1ブロックチェーンの意味は?
- ブロックチェーンの基盤を指します。ビットコインやイーサリアムのように、ほかの仕組みを支える基本的な「土台」になる層です。
- 分散型テクノロジーとは?
- 分散型テクノロジーとは、データや管理を1つの企業や組織が集中して持つのではなく、世界中の多くのコンピュータ(ノード)が協力して運営する仕組みです。
気になる点をピックアップ解説
「なぜ3つのプロジェクトを統合する必要があったのか?」という部分をピックアップ解説します。
理由は、分散型技術の断片化を解消し、真に統合されたエコシステムを構築するためです。Codexは検閲耐性のあるストレージ、Nomosはプライバシー重視のLayer1ブロックチェーン、Wakuは匿名性の高いP2Pメッセージングをそれぞれ開発していました。
しかし、別々に進んできたことで相互運用性が低く、分散型アプリケーションをどのように連携させて構築すればよいのか分かりにくいという課題が生まれていました。
そこで、この3つを「Logos」という共通ブランドと使命のもとに統合し、技術面でも理念面でも一貫性を持たせることにしました。開発者は一つのスタック上で、安全に保存・通信・合意形成を行える基盤を利用できるようになります。
総合的なまとめ
分散型社会の再構築を目指す3プロジェクトの協働は、「市民的自由」を守るための技術基盤が整いつつあることを意味します。開発者にとっても、プライバシーを重視した新たなツールセットは魅力的です。
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