プレスリリースのポイント
- Visa Directでステーブルコイン送金の試験導入が開始
- クリエイターやギグワーカーが資金を迅速に受け取れる環境の整備
- ブロックチェーン活用による透明性と国際送金の効率化
Visa Directの新たなパイロットプログラム
【ビザ・ワールドワイド 2025年11月18日】
本リリースは2025年11月12日にシンガポールにて発表されたリリースの抄訳です。
Visaは本日、Singapore Fintech Festivalにおいて、企業やプラットフォーマーが受取人のステーブルコインウォレットに直接送金できる画期的なパイロットプログラムを発表しました。
Visa Directの導入企業は法定通貨で送金を行い、受取人は資金をUSDCなどの米ドル連動型のステーブルコインで受け取ることを選択できることで、国際送金のスピードとアクセスが大きく向上します。
この革新的な取り組みにより、Visa Directの対象範囲が拡大し、クリエイター、フリーランス、マーケットプレイスの事業者は、資産の価値を安定的に維持し、より速やかに資金にアクセスできるようになります。また、通貨の変動が高い市場や、銀行インフラが限られた市場においても、安心して利用できる環境が整います。
Chris Newkirk氏（Visaのコマーシャル＆マネームーブメントソリューションズのプレジデント）は、次のようにコメントしています。
「ステーブルコインによる送金の導入は、世界中の誰もが着金まで何日も待つことなく、わずか数分で資金にアクセスできる、真のユニバーサルアクセスを実現します。デジタルブランドを構築するクリエイター、新たなグローバル市場に参入する企業、国境をまたいで活動するフリーランスなど、誰もがより迅速で柔軟な資金移動の恩恵を受けることができます。」
クリエイターが電子決済を選ぶ理由
最新の調査「Monetized: Visa 2025 Creator Report」によると、デジタルコンテンツのクリエイターが電子決済を好む最大の理由は「資金により速やかにアクセスできること」とされています。本文では、回答者の 57%が「即時アクセス」を理由に挙げた と説明されています。
Visaが推進するステーブルコインのイノベーション
新たなパイロットプログラムは、ステーブルコインによる決済においてVisaのイノベーションを推進します。
Visaは、9月のSIBOSにおいて、企業がステーブルコインにより精算資金を準備しておけるパイロットプログラムを発表しました。この2つのプログラムにより、Visaのお客様や世界中の消費者により高いアクセスと柔軟性が提供されます。
Visa Directステーブルコイン送金の特徴
- 持続的な利便性
- 消費者、クリエイター、フリーランスはほぼ一瞬でステーブルコインによる送金を受け取れるようになります。ここでは 即時性の高さ が重要とされています。
- デジタル時代のボーダーレス通貨
- ステーブルコインは銀行サービスの行き届いていない地域や、米ドル銀行口座が開設できない場所でもアクセス可能となります。
- 透明性の向上
- 各取引はブロックチェーンに永久に記録され、監査やコンプライアンス対応、受取確認が可能です。
- アクセスの拡大
- 一部のパートナーによる試験導入の後、2026年後半には、お客様の需要の拡大や規制の枠組みに応じて、より広く展開していく計画です。本文では 2026年以降の本格展開 が示されています。
FAQ（よくある質問）
- Q: Visa Directステーブルコイン送金のパイロットプログラムとは？
- Visa Directの新たなパイロットプログラムにより、米国のプラットフォーマーや企業は、カードや銀行口座を介することなく、ユーザー、従業員、社員のステーブルコインウォレットに直接送金できるようになります。資金はUSDCなど米ドル連動型ステーブルコインで送金されます。
- Q: ステーブルコイン送金のメリットは？
- ほぼ一瞬でクロスボーダー送金が可能で、銀行の営業時間や遅延などの課題が解消されます。価値が米ドルに連動し予測性が高い点や、ブロックチェーンに記録され透明性が保たれる点がメリットです。
- Q: このサービスの対象は？
- グローバル企業、マーケットプレイス、クリエイター／ギグエコノミープラットフォーム、フィンテック、KYCおよびAML要件を満たし、互換性のあるステーブルコインウォレットを保有する受取人が対象です。
- Q: 9月のVisa発表との差分は？
- 9月の発表は精算資金の準備にステーブルコインを利用できるパイロットプログラムで、今回は最終受取人側がステーブルコインを受け取れる取り組みです。
- Q: 精算資金はステーブルコインか法定通貨か？
- 法定通貨で精算が行われます。
- Q: 広くパートナーが利用できるようになる時期は？
- 2026年の予定で、本格的なグローバル展開の段階で広くアクセス可能になる計画です。
Visaについて
Visaは電子決済の世界的リーダーとして、世界200以上の国と地域における決済取引によって消費者、販売事業者、金融機関や政府機関をつないでいます。
Cryptide AIがポイントを解説
ここからは、Cryptide AIが分かりにくい部分をピックアップして解説します！
分かりにくい用語などを解説
- ブロックチェーンの透明性とは？
- ブロックチェーンは、取引記録を誰もが確認できる形で保存する仕組みです。取引履歴が書き換えられにくいため、改ざんや不正を防ぎやすくなります。
- KYC・AML要件とは？
- KYC（本人確認）とAML（マネーロンダリング対策）は、金融サービスを安全に利用するための国際基準です。ユーザーの本人確認を行い、不正な資金の流れを防ぐためのルールです。
- 精算資金とは？
- 企業間の決済を行うために準備する資金のことで、Visa Directでは法定通貨で精算します。
気になる点をピックアップ解説
「ステーブルコイン送金を利用するメリットは？」という部分をピックアップ解説します。
ステーブルコイン送金の最大のメリットは「速さ」と「安定性」です。従来の国際送金は、複数の銀行を経由するため数日かかることが多く、手数料も高めでした。
ステーブルコインを使うとブロックチェーン上で直接送金できるため、数分で着金し、手数料も低く抑えられる可能性があります。また、米ドルに連動するUSDCなどは価格が安定しているため、送金の途中で価値が大きく変わる心配もありません。特にクリエイターやギグワーカーのように即時の資金利用が必要な人にとって大きなメリットとなります。
総合的なまとめ
Visaの新たなパイロットプログラムは、ステーブルコインを用いた迅速で透明性の高い送金を導入することで、国際送金の利便性を向上させ、クリエイターやフリーランスを含む多様なユーザーに新しい選択肢を提供する取り組みです。
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