プレスリリースのポイント
- 合成ドル「USDe」がTONブロックチェーンで利用可能に
- STON.fiプラットフォームでの操作が容易に
- 特別な報酬機会と流動性プールの提供
はじめに
Ethena Labsが開発した合成ドル「USDe」が、STON.fiのdAppを通じてユーザーに提供されるようになりました。
今回の取り組みは、TONのDeFiエコシステム強化と、ユーザーに対して持続可能で非投機的な報酬機会を提供することを目的としています。
USDeとTONブロックチェーンの統合
Ethena Labsが提供する合成ドルUSDeは、TONブロックチェーンへ展開され、STON.fiをプラットフォームとすることで、ユーザーはブリッジやサードパーティツールを介さずにUSDeのスワップ、ステーク、あるいは流動性提供といった操作が容易に行えるようになりました。
- USDeはロングとショートのポジションがデルタニュートラル戦略でバランスされ、ドルの安定性が維持される
- ETHや流動性ステーキングトークンで完全に担保されている
- Telegram内のウォレットへの直接統合を含むTONエコシステム全体でのサポートが実現
ユーザーフレンドリーなDeFi体験の実現
STON.fiを通じて、TONベースのUSDeはワンクリックでスワップが可能です。ユーザーはTONネットワークを離れることなく、USDeのスワップ、ステーキング、流動性提供を簡単に行うことができます。
STON.fi DevのCEO、Slavik Baranov氏は、次のように述べています。
「TONユーザーからは、オンチェーンで報酬戦略を安定的かつ透明性のある方法で実現したいという関心が高まっています。USDeによって、このエコシステムには単なる新たなオンチェーン資産以上のものが導入されます。それは、ユーザーが保有資産の管理においてコントロールや柔軟性を失うことなく、報酬を生む資産を統合することです。これは、TONにおけるDeFiにとって大きな前進です。」
特別な報酬機会と流動性プールの提供
Ethenaは、STON.fiと協力することでUSDeの流動性プールを設立し、これに参加するユーザーには特別な報酬が提供される仕組みも導入しました。
- USDeをステーキングや流動性提供に活用することで、Ethenaからの報酬を自動的に受け取ることができる
- キャンペーン終了時にはボーナス報酬の可能性もある
STON.fiとEthenaについて
STON.fiは、TON上で主要なAMMプロトコルとして、トークンスワップ、イールドファーミング、流動性提供、ステーキングなどの機能を提供しており、総取引量58億ドル以上、2000万を超えるオペレーションを達成しています。投資家としてCoinFund、Delphi Ventures、Karatage、The Open Platform、TON Venturesなどが参加しています。
Ethenaは、60億ドル以上のTVLを保持しています。複数の中央集権的取引所および主要なDeFiアプリケーションとの統合を進めています。支援企業にはFidelity、Franklin Templeton、Dragonfly、Binance Labs、Bybit、OKXなどがあります。
まとめ
今回のUSDeのTONブロックチェーンへの展開は、TONエコシステムにおけるDeFiの普及をさらに後押しし、ユーザーがシームレスに報酬を得られる環境の整備に繋がります。STON.fiおよびEthenaの取り組みにより、合成ドルUSDeがDeFi利用促進の鍵となることが期待されます。
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