プレスリリースのポイント
- Transakが1,600万ドルの資金調達を実施、グローバルなステーブルコイン決済インフラの拡大を目指す
- ステーブルコインは、国際送金、決済、貯蓄、越境取引などの取引レイヤーとなりつつある
- TetherやIDG Capitalをはじめとする著名投資家がTransakに出資
Transakが1,600万ドルの資金調達を実施
暗号資産と法定通貨をつなぐ決済インフラ「Transak」は、TetherやIDG Capitalが主導し、他の著名な投資家も参加した資金調達ラウンドで1,600万ドルを調達しました。
この資金調達により、Transakはグローバルなステーブルコイン決済スタックの拡大および新規市場への進出を目指します。資金調達はPrimal Capital、1kx、Protein Capital、CEiCなども加わり、戦略的な意味合いを持つものとなりました。
ステーブルコインとは？今後のインターネット決済の主役に
ステーブルコインは急速にインターネットの取引基盤となっており、国際送金や貯蓄、決済、越境ビジネスなど多様な用途で使われています。
Transak共同創業者兼CEOのSami Start氏は、次のようにコメントしています。
「ステーブルコインはもはや単なる暗号資産ではありません。今や、グローバルな価値移転のレールとなっています。しかし、ステーブルコインを大規模に利用できるようにするには、流動性だけでは不十分です。コンプライアンスシステム、KYC（顧客確認）、詐欺防止、銀行との提携、そして暗号資産市場の深い知識といった、真のインフラが必要です。まさにそれが私たちが構築してきたものであり、今回の資金調達はそれをグローバルに展開する上で大きな助けとなります。」
Transakの特徴
Transakは、450以上のアプリケーションに統合されており、75カ国以上、1,000万人以上のユーザーが利用できます。1つのAPIで法定通貨とステーブルコインの間を簡単に移動できるなど、利便性の高いサービスを展開しています。
- バーチャルIBANやローカル決済手段、銀行送金、カードなど、幅広い支払い方法に対応
- 20億ドルを超える取引高を処理（うち約30%がステーブルコイン関連の取引）
- 個人・法人どちらの用途にも対応
- ウォレットや取引所、フィンテック、DeFiプラットフォームにおいて法定通貨と暗号資産の変換をシームレスに実現
TetherのCEO、Paolo Ardoino氏は、次のようにコメントしています。
「Transakは、世界中の人々にとってステーブルコインへのアクセスをよりシンプル、迅速、そして信頼性の高いものにする、堅牢で革新的なプラットフォームを構築しました。ステーブルコインは急速にデジタル決済の基盤となり、従来のシステムに欠けている安定性と効率性を提供すると確信しています。この変革を支える重要なインフラを提供することで、Transakは新興市場と先進市場の両方で導入を加速させ、金融アクセスのギャップを埋め、企業と消費者の双方に新たな機会を提供します。」
Cryptide AIの注目ポイント
ここからは、Cryptide AIによる「期待できる点」と「気になる点」を紹介します！
期待できる点
- 世界各国からの資金調達により、グローバルにサービス拡大の可能性が広がっている
- ステーブルコインの使いやすさや銀行連携など、実際の利用場面が増えることが期待される
- Tetherや大手投資家が参加しているため、技術面や事業基盤がしっかりしている印象がある
気になる点
- 規制対応が国ごとに異なるため、今後進出する地域によっては時間がかかる可能性がある（しっかりと法令順守を進めている点は安心材料）
- 仮想通貨や暗号資産自体の知名度や理解度が日本ではまだ高くない
- ステーブルコインの仕組みに馴染みがない人も多いため、教育や情報の伝え方が利用拡大のカギとなりそう
総合的なまとめ
Transakは、グローバルなステーブルコイン決済インフラ強化に向け、大手資金を得て事業を順調に拡大しつつあります。一方で、各国規制や仮想通貨の普及度といった課題も残っています。
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