プレスリリースのポイント
- EnkryptウォレットがSPACE IDと連携し、暗号資産送金が「Payment ID」で簡単に
- 複雑なアドレス入力不要、「Payment ID」により送金時のミスやトラブル防止
- 初心者にもやさしい設計、Web3のデジタルIDシステムと強固に統合
暗号資産送金を簡単にする「Payment ID」―EnkryptがSPACE IDと統合
2025年6月20日、シンガポール発の発表によると、SPACE IDとMyEtherWallet(MEW)が開発したマルチチェーンウォレット「Enkrypt」が連携し、暗号資産の送金がよりシンプルに行える仕組みが導入されました。
この統合により、Enkryptユーザーはどのチェーンでも中央集権型取引所(CEX)への送金を、煩雑なウォレットアドレスの代わりに1つの分かりやすい「Payment ID」で完了できるようになります。
Payment IDとは?複雑な入金アドレスをシンプルな名前へ
従来の暗号資産送金では、42文字にもなる長くて複雑なアドレスをコピーペーストする必要があり、送金ミスやアドレス間違いのリスクがありました。
Payment IDは、従来の42文字もの長く扱いにくい入金アドレスを、「alice」のような人間に読みやすい名前に置き換えます。
- ドメイン名の取得は不要
- Eメールアドレスによる簡単な登録だけで利用開始
- コピー&ペーストミスや誤送金など、暗号資産送金特有のトラブルが大幅に減ることが期待
Enkryptウォレットのマルチチェーン対応と利便性
EnkryptはMyEtherWallet(MEW)チームが手がけた、イーサリアムをはじめ複数のブロックチェーン資産を一元管理できるマルチチェーン型セルフカストディウォレットです。
Enkryptで管理できる主なチェーンは以下の通りです。
- EthereumおよびEVM互換チェーン
- Bitcoin
- Solana
- Polkadot
全アカウント共通のリカバリーフレーズやアカウント切り替え機能、ハードウェアウォレット対応も特徴で、MetaMaskやUnstoppable Domainsの.crpytoなど独自ドメイン活用にも対応しています。
さらに今回の統合によって、EnkryptはSPACE IDの独自開発されたSDKを統合し、.bnbや.arbドメインにも対応。
これにより、Web3ウォレット間での資産送金がよりスムーズに行えるようになりました。
SPACE IDとは?Web3時代のデジタルIDプラットフォーム
SPACE IDは、利用者、AIエージェント、dApps(分散型アプリ)など、さまざまな用途に「信頼性の高いデジタルIDソリューション」を提供する大手デジタルIDプラットフォームです。
SPACE IDがサポートする主な特徴は次の通りです。
- BNB Chain、Arbitrum、Ethereum、Story Protocolなどをカバー
- 6.7百万件超のドメイン登録
- 2.7百万件超の所有者サポート
- 安全で検証可能なWeb3 IDの基準を確立
今回の統合が暗号資産初心者にもたらすメリット
この取り組みは、従来のWeb3ユーザーだけでなく、暗号資産初心者にとっても大きなメリットがあります。
従来の数字やアルファベットが混在した長いアドレスを覚えたり、コピーペーストミスを恐れずに済むため、より安心して暗号資産の送受信が可能になります。
SPACE IDの事業開発ディレクター、Harrison Seletsky氏は、次のように述べています。
「Web3領域における二つの主要なインフラプロジェクト、EnkryptとUnstoppable Domainsとの連携を通じて、より統合された相互運用可能な暗号資産決済エコシステムの構築を本格的にスタートできることを嬉しく思います」
EnkryptのCEOであるKosala Hemachandra氏も、次のように述べています。
「10年近く前の創設当初から、普通の人々にも暗号資産とWeb3を簡単に使えるようにすることを目指してきました。ドメイン名のマルチチェーンサポートとPayment IDの追加はそのビジョンと完全に一致しており、SPACE IDはこの取り組みを共に推進する完璧なパートナーです!」
まとめ
今回の発表によって導入される「Payment ID」は、複雑なアドレスを入力せずに暗号資産送金を可能にする画期的な仕組みです。
EnkryptウォレットとSPACE IDの統合により、異なるブロックチェーンをまたいでも一貫した利用ができるようになりました。
暗号資産初心者でも、シンプルかつミスの少ない操作が可能になります。
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