プレスリリースのポイント
- GDAがテキサスのデータセンターで最新マイニングマシン「AT2880-277」を1,000台導入
- 導入するAT2880-277は高ハッシュレート・高エネルギー効率でサステナビリティに貢献
- 電力供給の安定化とESGへの取組み強化でテキサスのマイニング拠点化を加速
世界大手・GDAがテキサスのデータセンターで暗号資産マイニング増強
世界有数のハッシュレートを誇る大手暗号資産マイニング企業であるGenesis Digital Assets Limited(通称GDA)は、アメリカ・テキサス州Glasscock Countyにある40MWのデータセンターに、最新のマイニングマシン「AT2880-277」を1,000台導入することを発表しました。
GDAは約10年にわたりデータセンターの構築・運営・拡張を手がけてきた実績があり、北米を含め世界20拠点以上で事業を展開しています。今回の取り組みは、テキサス州を暗号資産マイニングの中核拠点とするGDAの長期戦略の一環です。
AuradineのAT2880-277マイナー導入がもたらすハッシュレートとエネルギー効率の進化
GDAが新たに導入するAT2880-277マイナーは、シリコンバレーのブロックチェーンおよびAIインフラ企業・Auradineが開発した最新の空冷式マイニングマシンです。最大ハッシュレートは260 TH/s、エネルギー効率は16 J/THという高水準を誇ります。これによって、GDAはこれまで以上に高いパフォーマンスと環境への配慮を実現できます。
GDAのエグゼクティブ・プレジデントであるAbdumalik Mirakhmedov氏は、次のように述べています。
「GDAの戦略的な最優先事項は、卓越した運用能力と長期的な持続可能性を両立させることです。Auradineの先進的なマイニングシステムは、責任あるエネルギー利用、イノベーション、そして電力網の支援に対する当社の方針と一致しつつ、グローバル競争で勝ち抜くために必要な性能と柔軟性を提供してくれます。」
電力網(ERCOT)とサステナビリティへの貢献
新たに導入されるマイニングマシンはERCOT(テキサス州の電力需給調整プログラム)にも参加予定です。これにより、GDAはピーク時の電力需要管理をサポートし、州の電力供給の安定化にも貢献します。環境負荷の低減や再生可能エネルギー資産との連携も重視されており、エネルギー業界との規制面の親和性やサステナビリティの確保が、今回のマイナー増設の大きな特徴です。
GDAとAuradineの戦略的協力と両社の特徴
今回の提携について、AuradineのCEO兼共同創業者Rajiv Khemani氏は、次のように述べています。
「ビットコイン・マイニング分野において戦略的リーダーシップと運営上の規律を体現する企業であるGDAとの提携を誇りに思います。この協業は、ビットコイン・ネットワークの将来を守り、エネルギーグリッドの強靭性に貢献する、米国拠点のエネルギー効率の高いマイニング・インフラの開発と導入の重要性を改めて示すものです。」
GDAは世界最大規模の産業用暗号資産マイニング企業のひとつで、運用中の電力容量は600MW超、オンラインで管理しているマイナー数は15万台以上になります。 2024年にはFast Companyのフィンテック/ブロックチェーン分野「Next Big Things in Tech」に選出、2025年にはCleanTech Breakthrough Awardsの「ESG Solution of the Year Award」も受賞しています。
Auradineは2022年創業のブロックチェーン・AIインフラ企業で、サステナブルかつセキュアなハードウェア・ソフトウェアソリューションを提供しています。
まとめ:GDAの今後の展望と、Texasの暗号資産拠点としての価値
今回の取り組みは、GDAの米国での事業展開を加速し、テキサス州が暗号資産マイニング産業の拠点として重要な位置を占めることを示しています。
先進的なマイニング技術と、地域・規制・エネルギー業界との連携強化により、より安全でサステナブルな暗号資産ネットワークの構築が期待されています。
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